こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
化石の骨、例えば大腿骨や顎の骨からその生き物がどんな形をしていたのか、どんな生態をしていたのか、想像出来ますか?
そんな超難関な課題に挑戦していたのが約200年前に活躍していた古生物学者とアーティスト達です。
古生物学者は、発見された骨などから、その生き物の全体を想像して、それをアーティストに絵として表現してもらう。そうして創り出された絵や図、イラストなどを展示しているのが今回の展示会「恐竜図鑑—失われた世界の想像/創造」です。
だから恐竜の模型や実物の骨などは一切展示されていません。その代わり、200年近く前に大いなる想像を元に描かれた翼竜や首長竜の様な古生物や恐竜の絵から、発掘される証拠や科学の進化によって時代とともに変化した恐竜たちの姿を捉えたもの、最近のポップな感じのイラストや漫画などに登場するものまで、「絵」を通して恐竜の歴史を振り返る展示になっています。
世界各地で恐竜展と銘打って行われた展示会は沢山ありますが、この規模で1800年代から現代までの作品を網羅した展示会は世界でも珍しいと言える程貴重なものなので、絶対に見逃さないで下さい。
最も古い絵は、1830年頃に描かれていて、そこから恐竜ルネッサンスと呼ばれる化石の大量発掘の時期を経て、その表現や絵の正確さの精度が上がりました。普段はあまり相容れない科学とアートがここまで融合されて成果を出している分野というのもかなり稀な存在です。
そうした融合や表現が変革して時代とともに移り変わっていく様を追いながら順番に観ていけるのもこの展示会の醍醐味。
描かれた恐竜たちもよく見るとかわいかったりしますし。想像で描いているにも関わらず、イヤにリアルだったり、人間くささを感じたり。
大人だけでなく、子供達でも充分に楽しめる内容と展示物なので、春休みの1日を過ごす候補としてオススメします。
展示されている作品の中には写真撮影可能なものもかなりありますし、音声ガイドはQRコードを読み込む事で、自分のスマホを使って無料で聴く事が出来ます。
最後に展示会場を抜けるとそこはギフトショップ。これがまたカワイイ。買わずに通り抜けるのは至難の業と思って覚悟しておいて下さい。
会場となっている兵庫県立美術館自体、ユニークな建築物で、あちこちにオブジェが設置されているので、それらを観るだけでも訪れてみる価値ありの場所です。
それから美術館はミュージアムロードと言う南北に通る通りの終点にあり、阪神岩屋駅からいくつかの屋外オブジェを楽しんだり、美術館の南側が海に面しているので、海を眺めながらのんびり散歩なんていう贅沢な時間の使い方も出来ます。
展示会情報
恐竜図鑑—失われた世界の想像/創造 | |
場所 | 兵庫県立美術館 |
住所 | 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 |
電話番号 | 078-262-1011 |
会期 | 2023年3月4日(土)~5月14日(日) 月曜休館 |
時間 | 午前10時~午後6時 入場は閉館の30分前まで |
料金 | 一般 2,000円 大学生 1,500円 高校生以下無料 |
詳細 | こちらから |
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