こんにちは、 ヨッシーです★
アスト「てんとう虫となかまたち」天王寺区で開催! 親子で楽しむ食育の会 支援の輪も広がる
今回はアスト株式会社が主催する親子向けイベント「てんとう虫となかまたち」の“食育の会”が、
9月20日に天王寺区のクレオ大阪中央で開催されたので、ご紹介します!
1~3歳の子どもと保護者が集まり、海藻の魅力を知る講座や親子で挑戦するクッキングを通して、
食の楽しさを体験しました。
「てんとう虫となかまたち」とは?
「てんとう虫となかまたち」は、アストが2024年から取り組んでいる「こども支援プログラム」。
子どもの健やかな成長に必要とされる「知育・体育・徳育・食育・才育」の“五育”のうち、
とくに関わりの深い「知育・食育・体育」の3つをテーマに、年間を通じてイベントを実施しています。
天王寺区での開催は今回が2回目のプログラム。
子どもたちが遊びや体験を通じて学び、親子で時間を共有することで、
家庭の中でのふれあいや会話を増やすことをめざしています。
今回の食育の会
会場に集まった親子はまず、㈱メフォス協力による「海藻の魅力を伝えるミニ講座」。
海藻の色や形の違いを見たり触れたりすることで、乳幼児期から食材への興味を育てる工夫がされています。
スクリーンに映し出される動画を見ながら、ペープサート(紙人形劇)を使った説明に、
子どもたちは夢中になって耳を傾けていました。
続いて始まったのは「元気パーティ」
登場したのは、ちょっと元気のない“タコちゃん” そこへ海藻たちが次々と現れます。
ひじき:「カルシウムがいっぱい!骨をじょうぶにするんだよ」
わかめ:「ヨウ素はパワーの素!体をシャキッと元気にしてくれるよ」
もずく:「食物繊維でお腹をきれいに。ツルツル、ヌルヌルで楽しく食べられるよ」
こんぶ:「“グルタミン酸”という美味しいのもとがあるんだ。スープをうーんとおいしくできるよ!」
のり:「タンパク質と鉄分がたっぷり!体のすみずみまで栄養を届けるよ」
海藻たちの「元気パーティ」で、海藻を食べたタコちゃんは元気に、笑顔になりました。
さらに海藻を使った料理を見せながら
「これは何の海藻を使っているかな?」「食べたことあるかな?」と問いかける場面もあり、
子どもたちは手を挙げて答えたり笑ったりしながら楽しんでいました。
まさに“参加して楽しめる”ミニ講座となりました。
その後はいよいよ親子クッキング。メニューは「米粉せんべい」と「お出汁のスープ」。材料は一人ずつ小分けにされ、子どもたちは“自分のセット”を手にしながら、親子で協力して調理を進めました。
米粉せんべい ― 五感で楽しむ
👀 見る(視覚)
真っ白な米粉を見て「サラサラ!」と声をあげる子どもたち。自分の材料を手にすることで「これはぼくの!私の!」と笑顔が広がりました。
✋ さわる(触覚)
米粉に水を加えるとさらさらからしっとりへ。手のひらでこねると「もっちり」「べたべた」と感触を楽しみました。アルミ製プリン型でせんべいを広げる工夫もあり、小さな手でも上手に成形できました。
👂 きく(聴覚)
材料をボールに入れる時、サラサラ、パラパラ、ザザッ…といろんな音が出ていました。
👃 かぐ(嗅覚)
香ばしい匂いが立ち上がると「いい匂い~!」と歓声。
👅 あじわう(味覚)
焼きたてをかじると「パリッ」と小気味よい音と香ばしさが広がり、笑顔があふれました。
お出汁スープ ― 五感で味わう
👀 見る(視覚)
水の中で昆布がゆらぎ、ふくらんでいく様子を観察。「大きくなった!」と驚きの声。
✋ さわる(触覚)
昆布はつるつるでかたく、かつお節はふわふわ。実際に触れて違いを体験しました。
👂 きく(聴覚)
鍋が「ぐつぐつ」と音を立てていました。
👃 かぐ(嗅覚)
かつお節を入れた瞬間に広がる香り。「いいにおい〜」の声がでました。
👅 あじわう(味覚)
出来上がったスープはやさしい味わい。親子で「甘い?しょっぱい?」と会話が弾んでいました。
(株)メフォスの協力とスタッフの声
今回の食育プログラムに協力した㈱メフォスからは、
現場で子どもたちと日々向き合うスタッフの声が寄せられました。
子ども園に勤務する清水さんは
「子どもたちは加工品を食べる機会が多く、濃い味に慣れています。
食べたことのない食材も多く、噛む力が弱いまま年齢が上がる子もいます。
共働きで調理にかける時間が減っているのも要因の一つ」と指摘。
だからこそ
「まずは家庭で見て興味を持つことが大切」と語ります。
園では菜園で育てた野菜を収穫し給食で出すと、ふだん残す子も完食するそうで、
体験を通じた学びの効果を実感しているとのこと。
また「子どもに人気のメニューはからあげやお子様ランチですが、
噛む力を育てるために剣先イカや根菜類を献立に取り入れるなど工夫もしています」と紹介。
今回のテーマである海藻についても
「家庭の食卓に並びにくい食材だからこそ、こうした場で触れてもらうことが大切」
と強調しました。
さらに藤平さんは
「子どもの時に一度でも口にした食べ物は、大人になってしばらく食べていなくても再び食べられるんです。
逆に幼少期に食べなかった食材は、大人になってから受け入れにくいこともある」と話します。
「だからこそ小さいうちに多くの食材を味わわせることが重要」とのことでした。
さらに
「赤ちゃんが最初に味わうのは羊水。そこにはほんのりとした塩味があり、これが“初めての味”になります。
そして母乳にはグルタミン酸が含まれていて、赤ちゃんは生まれてすぐに“うま味”を体験しているんです」
と説明。
だからこそ日本の出汁文化や発酵食品は、子どもにとって親しみやすい味覚につながるといいます。
アスト株式会社の取り組み
アストは大阪市中央区に本社を置く家庭紙の卸商社。
ティッシュやトイレットペーパーなど生活必需品を通じて
「誰も取り残されない」未来の実現を目標に掲げています。
2021年からホワイトリボン運動を支援し、
2024年からは全国こども食堂支援センター・むすびえへの寄付も継続しています。
アスト株式会社の溜田政義さんは
「核家族や共働きが増え、子どもが一人で食事をする“孤食”が当たり前になっています。
スマホ利用の低年齢化やアレルギーの問題など、子どもを取り巻く環境は複雑です」と指摘。
「まずは現状を知ってもらうことが大切です。こども食堂の課題を理解し、
支援の輪を広げるきっかけにしてほしい。そして“楽しかった”という記憶はずっと残ります。
楽しい食育体験が、子どもたちの関心を育み、家庭での学びにつながるはずです」
「生活必需品である家庭紙を通じて支援の仕組みを広げ、この『てんとう虫となかまたち』を通じて
子どもの現状を知り、そして楽しさの中から学びを持ち帰ってほしい」と力強く語ってくれました。
参加者の声
保護者からは
「海藻の話がとても分かりやすく、子どもも集中して聞いていた。家庭でも取り入れたい」
「普段は食事の時間がバタバタしているけれど、今日は子どもと一緒に作る楽しさを共有できた」
「自分で作ったおせんべいはペロリと食べていてびっくりしました」
「出汁の香りをかいで“いい匂い”と笑顔を見せてくれたのが嬉しかった」
「おやつを“4回目のごはん”と考えたいから、米粉を使ったおせんべいはいいなと思った」
「海藻は岩のりは食べていたけれど、タンパク質が多いと知って安心した」
「子どもが出汁スープをおかわりするほど気に入ってくれて驚いた」
「わかめをこんなに食べると思わなかった」
「スープにゴマを入れるのもいいですね」
「野菜のままだと食べないのに、納豆に混ぜると野菜も食べてくれる」といった家庭での工夫の声も
家庭での食習慣にすぐに取り入れたいという前向きな意見が多く聞かれました。
子どもからも
「おせんべいがおいしかった!」
「パリッとする音が好き」
「またやりたい!」
といった声があがり、親子での楽しい体験が記憶に残るイベントとなったことが感じられました。
記者の共感
てんとう虫は
太陽に向かって飛ぶことから「幸運の象徴」とされ、世界中で縁起のよい存在として親しまれています。
小さな体で大きく羽ばたく姿は、子どもたちの未来そのもの。
「てんとう虫となかまたち」という名前には、
そうした前向きなイメージと、地域や仲間と支え合う温かさが感じられました。
私はこの名前から、アストが掲げる“子ども支援へのまっすぐな想い”を強く受け取りました。

