こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
セネガルはフランス領時代の遺物やさまざまな自然公園がある、アフリカの西海岸に位置する国。私はサッカーで何度も国名を聞いた記憶があるくらいで、他には特に思い浮かべるイメージはありません。
そんなセネガルのパビリオンでは、壁一面に幾つかに分けて、セネガルを紹介するボードがあり、現在のセネガルがどんな国か、またこれからの未来はどんな風に発展していくつもりなのか、どの分野に注力して行こうとしているのか、などを写真と文章で紹介しています。ここまでがパビリオンの右半分。
奥まで行ってグルっと左に回り込むとちょっと別世界へ移行します。
そこでは棚にバッグや飲料が置かれていたり、スポーツに関連する写真や、アーティスティックな絵画が壁に飾られています。
I’Doolというブランド名と青が綺麗なバッグに惹かれたので、現地のスタッフに尋ねてみると、I’Doolはセネガルでは有名なブランドらしく人気なのだとか。もしかして、ここでも販売してる?と思い、確認すると「ええ、購入できますよ」との回答。
財布は5,000円、青いバッグは蛇革を使用、他の鰐革を使用しているものも同じく同タイプのバッグは35,000円、肩掛け用などその他のバッグは15,000円らしいです。バッグの中もみましたが、しっかりした作りでした。日本ではここ以外では買えないので貴重な品かも。
バッグ類の先にはクッションカバー(枕カバーでも使用可)があり、こちらはコットン製で気持ち良さそうな肌触り。少し厚めの生地だったので、季節ごとに変えたりするのか、と聞いてみましたが、セネガル自体暑い地域の国なので「年中使っている」との回答でした。
グッズ系を楽しんだ後、パビリオンの左側を進んでくると広い空間があります。すぐ先にスタンプが置いてあるので、そのままスタンプを押して出ていってしまう人が大半らしいのですが、その前に一度振り返って上をみて下さい。
そこには大きな絵が2枚飾ってあります。
左の絵はジュッジ鳥類国立公園という世界遺産にも登録されている国立公園で、サハラ砂漠を越えて飛来する渡り鳥の中継地となってて、300万羽以上の渡り鳥が飛来し、365種もの鳥類が生息しています。他にもクロコダイルやアフリカマナティーも見られるという貴重な場所。現地では「人はフランスにバケーションに行くが、鳥たちはここへバケーションに来る」と言われているそうです。
その右側にある絵はゴレ島。セネガルの首都ダカールの沖合い3キロほどの場所にあり、過去には奴隷貿易の拠点として栄え、世界遺産にも登録されています。
ここから多くのセネガル人やアフリカの人たちが奴隷としてヨーロッパ諸国やアメリカへ強制的に連れて行かれたという暗い歴史を持つ島なのですが、これこそがセネガルが多くの人に知ってほしいことだそうです。
現在はもう奴隷貿易は行われていませんが、過去には苦悩の歴史があり、その歴史の上に今のセネガルがあるので、明るい未来を語るためには、この歴史的事実も伝える必要があるということなのでしょう。
華やかなことばかりが取沙汰されますが、こういう点に触れられるのも万博の意義のうちだと思います。
詳しいことまで学ばなくともセネガルパビリオンではこの絵を眺めて、そう遠くない過去にも想いを馳せてみて下さい。
ついでにバッグなんか購入してあげると喜ばれるかも。


