こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
鉄腕アトムが乗っかったアンモナイトの形をしたパビリオンが目印のPasona Natureverse Pavilionの内覧会に行ってきました。
そんなに広いわけではない内部は大きく4つに分かれていて、それぞれに見応えのあるコンテンツが揃っていました。iPS心臓が最も有名ではないかと思いますが、それ以外のコンテンツも見応えがありましたし、未来の医療・眠り・わたしという3つの未来に関するセクションはじっくり話を聞いて回ると、ここだけで小一時間くらいかかってしまうかも。
アトムとブラックジャックが描かれた扉を潜ってパビリオンの中に入ると最初に出迎えてくれたのは「いのちの歴史ゾーン」にある「生命進化の樹」。
太陽の塔の中にある生命の樹を少し連想させる様な作りですが、樹の中を見るとそこには生命の進化の軌跡が11段の層になって表現されています。
人間が登場するまでの過去、人間が生きている現代、そして人間が滅びた後の未来の3つの時代に分けて各時代を説明しています。最終的に約50億年後に太陽の膨張によって地球は飲み込まれてしまいますが、それまでにこの階層を繰り返していくのだろう、ということだそうです。
生命進化の樹の隣にある「いのちの歴史トンネル」には、生命誕生に大きく関係しているアンモナイトの化石が展示されています。ケースに入った3つのアンモナイトの内、真ん中のものが最も古く3.5億年前のものだと言われていて、その時間の長さを感じさせてくれます。
暗い空間を通り過ぎると、広いスペースに出てきます。「からだゾーン」です。ここではネオアトム誕生のビデオやWelcome to NatureversというCG映像が出迎えてくれます。
室内に置かれているチケット発券機を操作すると、図柄を選んでオリジナルのチケットを発券する事が出来、お土産に持って帰れます。
そして登場するのがiPS心臓。赤い培養液に入ったiPS心臓がiPSメモリアルミュージアムの真ん中に鎮座してスポットライトを浴びています。
初めて生のiPS心臓をみましたが、確かに心臓と同じような形をして、ドクドクと脈打っていました。ただ今日はあまり細胞の元気がなく動きが少なかったので残念でしたが。
このiPS細胞の動きに合わせて、合成された心臓の脈打つ音が聞こえるようになっていて、ただ静かに眺めているよりぐっとリアル感が増し、本当の心臓のように感じられました。
私は、iPSで創られたとは言え、心臓なのでずっと動いているものと思っていたのですが、実は細胞であるため寿命があり、元気に脈打つ期間は大体1週間くらいだそうです。多少の長短はあるそうですが、元気がなくなってくると次のiPS心臓と入れ替えて展示していくことになると言われ、超びっくり!同時にそんなにいっぱいiPS心臓があるということにもびっくり。実際、日々培養して対応していくらしいです。
皆さんは、この事実知ってました?ニュースでみていたのは1つのiPS心臓ではなく、その時にあるiPS心臓だったとは!ということは1週間以上の間をあけて来館すると違うiPS心臓を見ることが出来るということになります。何かワクワクしてきませんか?
ここから次の空間に移動すると一気に雰囲気が変わります。広い空間の真ん中に巨大な四角いオブジェが置かれていて、LED画面で映像が流されています。これについては後で触れます。
次に行くのはそのLED画像の周りにある3つのブース。「未来の医療」では、ガイドワイヤーを血管の中に通していく体験が出来、現代のガイドワイヤーを使った手術から、未来の遠隔操作による自走型マイクロロボットを使った手術の紹介や、空を飛びながらも安定した状態で手術が出来る「空飛ぶ手術室」の説明を聞くことが出来ます。
残念ながら未来の手術を可能にする技術が開発され、実用化されるまではもう少し時間がかかりそうです。
とはいえ、こんな医療が未来に可能になればいいなあ、と期待を持たせてくれる内容でした。
隣へ移動すると「未来の眠り」についてのブースがあり、究極のベッドを体験することが出来ます。
大型のマシンのようなものの中に入って横になると、取り付けられたセンサーで呼吸や心拍数などを計測して、寝ている私の前に表示してくれます。それらのデータを元に眠りの質や時間などを分析してくれます。
心地良いマットの上に寝転んでいると気持ち良くなって寝てしまいそうでした。
実際は耳元で声がして「呼吸数を計測している」や「身体を動かして下さい」、「目を閉じて下さい」などの指示が聞こえています。大体3分弱の体験ですが、これ以上長いと確実に寝落ちしていたと思います。皆さんも体験出来るので、ぜひ心地よい時間を過ごしてみて下さい。
最後のブースは「未来のわたし」。ここでは自分の身体の拡張体験を見せてくれます。
現在すでに実用化されているものとしてロボットスーツや病院での補助具として利用されているHALという機器があります。人間の腕に貼ったパッチに電極を繋いでHALと接続すると、脳が発する電気信号で、HALを動かすことが出来ます。
そうすると重いものを軽々持ち上げられたり、動きずらい身体の部位が楽に動かせたりします。
また、遠隔地にいるロボットをリモートシステムで接続し、現地にいない人がこの装置を使って遠隔地にいるロボットを操縦して作業することが出来たり、動作を反復することで、AIの様に行動を記録させ、遠隔操作しなくてもロボット自体が作業をこなせる様になるそうで、こちらはまだ研究段階だそうですが、実用化は時間の問題だとか。
どれも凄いものばかりですが、このブースにあるものは全て技術的には世界最先端のものばかりだそうなので、見ないわけにはいかないでしょう。技術大国日本の面目躍如か!
かなり理系のお話しが続いたところで、次はWonder Earth 〜あなたの知らない微生物の世界〜へ行ってみましょう。洞窟のような空間に入るとそこは地面の下、地下を想定して作られた空間になっていて、上から植物の根が出ていたり、冬眠中の昆虫や微生物の映像が流されていて土中の世界を表しています。
ここでは、土中にいる微生物が有機物を分解して土を作り、そこから自然のサイクルが始まっていくことを紹介し、彼らがいるから自然の育みが続けられるということを感じてもらいたいそうです。子供は間違いなく大はしゃぎしそうな空間です。
先ほど少し触れたLED画面で囲まれた四角い物体は、実はスクリーンの役目を果たし、約5分のショートムービーを見せてくれるNATUREVERSEショーなんです。ネオアトムとブラックジャックが未来の社会「NATUREVERSE」の誕生を紹介する物語で、上下水平に移動・回転する約2メートル四方のLEDキューブ27個が動いたり回ったり、登ったり下がったりして、躍動感溢れる映像を通して「今、私たちに出来ることは何か?」を来場者に問いかけます。
文章でどこまで伝わったか分かりませんが、生命や医療、食や自然環境などを総合的にカバーしたコンテンツの構成になっていました。パソナという会社名からはすぐにはイメージしにくい人もいるかもしれませんが、パソナが設定したコンセプトは「いのち、ありがとう」というもので、食物の大事さを再認識し、戦争のない社会を作り、生命は皆と繋がっていることを理解し、身勝手な振る舞いがその自然のサイクルを破壊し、最終的に私たち人間も滅ぼしてしまうかもしれない、という壮大な疑問を投げかけています。
難しそうに聞こえますが、実際にパビリオン内を巡ると、生命進化の樹やiPS心臓、様々な近未来の技術に加え、ガイド役のネオアトムなど楽しく過ごしながら、改めて考えさせてくれる様な展示になっています。
各所にはスタッフの方がいて、質問すれば色々と教えてくれるので、しっかり話を聞きながら巡ると1時間では収まらないと思います。ちなみに私は3時間近くいました。
今回の出展に合わせてテーマ曲を作曲し、平原綾香さんが歌う「いのち、ありがとう」と「80億の未来へ」はCDとして販売されます。また6月1日には記念のライブイベントも開催予定で、平原さんが舞台でライブ歌唱します。
パビリオンの外に停まっているキッチンカーで販売しているのは大豆と米を使って作ったかるあげという揚げ物を挟んだハンバーガーやサンドイッチ。大豆ミートは美味しくない、という前提を覆す美味しさで、食べていても全く気にならない普通のハンバーガーと言った感じでした。
会場内での販売のため、それなりのコストがかかっているのでお値段は決して安くはないですが、一度食べてみて欲しい味と食材です。
その理由は、このかるあげ、万博が終わるころには市中のスーパーや飲食店で販売されているかもしれないから。現在複数のスーパーマーケットや飲食店さんと交渉中だとか。
その際は、お値段も普通の魚フライやお肉のパティより低く抑えて出せるだろうという嬉しい価格設定のようです。
原料がタンパク質とお米なので腹持ちもよく、脂っこさがないので胸がムカムカしたりすることはなく、身体に優しく、環境にも優しい未来の食材を一足早く試してみませんか?
公式サイトはこちらから

