こんにちは、パパ記者Kenです。
お茶と言えば宇治、京都。
滋賀とお茶はなかなかイメージが結びつかない。
ところが実は滋賀県はお茶の発祥の地であり、産地でもあるのです。
平安時代、最澄が延暦二四年(805年)に中国から持ち帰った一握りの茶種が、比叡山の麓、大津で蒔かれ育ったのが日本茶の祖なのだそうです。
そして今回訪れたのは、JR大津駅から徒歩5分程の場所にある中川誠盛堂茶舗。老舗のお茶屋さんです。本物の茶葉を取り揃えていて、茶葉のシングルオリジンに拘っているので、遠方からわざわざ買いに来る人もいる程の人気店です。
長い歴史の中で宮内庁や陸軍などにも卸していたり、昨今は海外からも買付に来るそうです。
中川誠盛堂茶舗では、店舗にお客さんがやってくると、皆さんに好きなお茶を試飲して貰っているそうで、私も3種類試飲させて頂きました。
最初にいただいたのは「日吉茶」。
日吉大社から程近い坂本駅前には、1200年前に最澄上人が植えられたという「日吉茶園」という日本最古の茶園があります。そこで摘まれた茶葉を使っているのがこの日吉茶。
急須に入れられた茶葉にお湯を加えてから砂時計で計りながら1分間待ちます。それよりも早くても遅くてもダメで、このタイミングで湯のみに注がないといけないそうです。
写真を撮るためにいろいろやっていると、「味がダメになる」とのことで有無を言わさず湯のみに注がれてしまいました!!
それほど美味しいお茶にするにはタイミングは重要と言う事なのです。
お茶は、茶葉の違いはもちろん、使うお湯の温度、急須にお湯を入れてから注ぐまでの時間、注ぎ方など様々な作法や煎れ方で味が変わります。
スーパーで買った茶葉ではわかり難いかもしれませんが、本当に美味しい茶葉であれば、驚くほど味が違ってきます。
次にいただいたのは「べにふうき紅茶」。
べにふうきは良く聞くお茶の種類ですが、ここではお茶ではなく紅茶に分類されていました。
確かに出して頂いたモノをみると煎れ方もお茶の色も紅茶の様でした。
こちらは3分待ってから注ぎました。
最後にいただいたのは「近江赤ちゃん番茶」。
秋に収穫した茶葉ではなく、一冬越して2月~3月の厳冬期に収穫される春番茶の茶葉を使用。そのためより多くのポリサッカライドが含まれていて、体脂肪の燃焼、血糖値の降下、糖尿病の予防などに効果があると言われています。またカフェインやタンニンは殆ど含まれないため、赤ちゃんや妊婦さん、高齢者などでも安心して飲めるお茶になっています。
赤ちゃん番茶は、赤ちゃん水出し番茶とも呼ばれ、古くから近江(滋賀)では一番親しまれたお茶とのこと。独特の香ばしさとサッパリとした甘味が特長で、刈り取った茶葉を蒸し揉まずに乾燥させた後、自家製の釜で炒るという特殊な製法で仕上げており癖がないのが特徴。
緑茶、紅茶、中国茶など合わせて数百種類は取り扱っているという中川誠盛堂茶舗。
本当に美味しいお茶を飲みたい人は一度は訪れておくべき茶舗だと思います。その後はオンラインでも購入可能なので入手しやすくなっていました。
店舗情報
中川誠盛堂茶舗 | |
住所 | 滋賀県大津市中央3丁目1-35 |
電話番号 | 077-522-2555 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
公式HP | http://www.seiseido.com/ |
※最新情報はWEBサイトやSNSでご確認ください |
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