大阪市立美術館で開催中の「妙心寺 禅の継承」は圧巻の展示作品揃い 読者プレゼントあり

大阪市立美術館、妙心寺

こんにちは、ぱぱ記者Kenです。

大阪市立美術館は、興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」を、2026年2月7日から4月5日の会期で開催しています。阪市立美術館、妙心寺

妙心寺は、京都の西郊、花園の地に広大な敷地を誇る臨済宗妙心寺派の大本山で、現在、日本中に約3,400の末寺を有し、妙心寺派は臨済宗では最大規模の宗派です。その妙心寺の全面的な協力の元、同展は、妙心寺開山である関山慧玄の唯一の弟子となる授翁宗弼(微妙大師 1296~1380)の六百五十年遠諱を記念して開催する特別展で、妙心寺の歴史や、禅宗美術、桃山絵画などの日本美術の白眉ともいうべき妙心寺の至宝を通じて、関山から授翁を経て、現代の我々へ引き継がれた妙心寺の禅の系譜をみていきます。

メディア向け内覧会では、臨済宗妙心寺派 管長 山川 宗玄氏から、「会場内では静寂を感じ、禅の心を感じてほしい」という紹介がありました。

阪市立美術館、妙心寺

臨済宗妙心寺派 管長 山川 宗玄氏

なかなか難しい漢字がたくさん並んでいますが、実際に館内に入ると圧倒的なサイズと迫力の作品が多数展示されていて、鑑賞し始めると惚れ惚れしてくるような展示内容です。

妙心寺は禅寺に改められて後、時の有力武将の支援などを受けて、狩野派や長谷川派、海北派などの桃山絵画を多数所有することで有名。今回はその桃山絵画などの宝庫から選りすぐりの作品群を展示しています。

天空から舞い降りる龍と迎え撃つ虎を勇壮に描いた屏風絵や、金地に浮かぶ牡丹、梅、椿。阪市立美術館、妙心寺

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財 狩野山楽 「龍虎図屏風」 桃山時代(17世紀) 妙心寺

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財 海北友松 「花卉図屏風」 桃山時代(17世紀) 妙心寺

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財 海北友松 「花卉図屏風」 桃山時代(17世紀) 妙心寺

 

現在でも色鮮やかに残る狩野山楽・山雪による天球院の襖絵は金碧画の最高傑作。豪華絢爛なさまは観る者の心をつかんで離しません。普段は非公開でなかなか目にすることができない襖絵を再現展示します。

阪市立美術館、妙心寺

竹林猛虎図襖 狩野山楽・山雪 江戸時代寛永8年(1631) 京都天球院

阪市立美術館、妙心寺

竹林猛虎図襖 狩野山楽・山雪 江戸時代寛永8年(1631) 京都天球院

阪市立美術館、妙心寺

竹林猛虎図襖 狩野山楽・山雪 江戸時代寛永8年(1631) 京都天球院

 

他にも、禅の教えを広めるために、難しい話ばかりをするのではなく、ユーモアのある描写の絵を描いて人々の心にアピールした様子が伺えます。阪市立美術館、妙心寺

絵を描いた白隠慧鶴は日本臨済宗中興の祖と言われる禅僧で、生涯で1万点以上の禅画などを描いています。「言葉に頼るな」という禅宗において、あらゆるメディアを活用して、仏の教えを伝えるために描かれた書画が壁一面に展示されていて、一枚ずつ見ていくとそのユーモアの多様さに驚かされます。

阪市立美術館、妙心寺

地獄極楽変相図 白隠慧鶴筆 江戸時代(18世紀) 静岡県・清梵寺

阪市立美術館、妙心寺

三福大福茶図 僊厓義梵
江戸時代(19世紀) 福岡県・聖福寺

 

時の権力者に愛されたという面では、豊臣秀吉の長男棄丸がわずか3歳で亡くなった際に妙心寺で葬儀を執り行ったことから、妙心寺で所有している棄丸のために作られた小さな甲冑や兜も展示されています。甲冑の胴体には精巧な鶴と松の絵が描かれており、棄丸の別名鶴松とも繋がっています。

阪市立美術館、妙心寺

豊臣棄丸坐像 桃山時代(16世紀) 京都・隣華院

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財 小型武具 豊富棄丸所用 桃山時代(16世紀) 妙心寺

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財にも指定されている狩野元信が描いた「瀟湘八景図」や「琴棋書画図」など貴重な作品も展示されています。阪市立美術館、妙心寺

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財 瀟湘八景図 狩野元信 室町時代(16世紀) 東海庵

阪市立美術館、妙心寺

重要文化財 狩野元信 琴棋書画図 霊雲院方丈障壁画のうち 室町時代天正12年(16世紀) 京都・霊雲院

 

これほどまでの作品を妙心寺の各寺から借り受けて展示出来たのには、大阪市立美術館の設立当初からの関係性に起因しています。同美術館は設立当初、所有する美術作品やコレクションがなく、様々な先に声をかけて作品を預からせてもらって展示していたのですが、その中で全面的に協力していたのが妙心寺派のお寺でした。大阪市立美術館、妙心寺

先にも紹介した様に、妙心寺派のお寺は莫大な数の貴重な品々を所有していたため、そこから少しずつ借り受けることで設立当初の運営を実現していたため、今回の大々的な展示と妙心寺開山である関山慧玄の唯一の弟子となる授翁宗弼(微妙大師)の六百五十年遠諱を記念するイベントとして開催することになっています。大阪市立美術館、妙心寺

展示作品を鑑賞するだけでも圧倒的なパワーに触れられますが、音声ガイドなどでそれぞれのセクションや作品に付随するストーリーを知ることでより深い理解と、作品そのものや当時の時代背景にも興味を持ってより楽しく鑑賞できる展示会となっています。またフォトスポットなどグッズとともに楽しめるアイテムも用意されています。大阪市立美術館、妙心寺

難しいことを考えず、作品のパワーに触れに行ってみて下さい。

同展示会に興味を持った方には朗報です。2組4名の方に同展示会の招待券を抽選でプレゼントします。必要事項を記入してこちらのフォームから応募下さい。応募締切は2月17日です。

展覧会情報

興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」
会 期 2026年2月7日(土)~4月5日(日) ※展示替えあり 
前期:2月7日(土)~3月8日(日) 後期:3月10日(火)~4月5日(日)
会場 大阪市立美術館 大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(2月23日は開館)、2月24日(火)
観覧料(税込) 一般 2,000円 高大生 1,300円 小中生 500円

 

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