こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
前編でかわちのさんについてお訊きしたので、後編では自宅出産の実情を伝えてもらいます。
自宅出産
か)ゆっこ助産院初の自宅出産を無事に終えて1年後の2020年、実妹からお産の介助を頼まれました。3人目の子どもで、上二人も他の助産院で私が助産師として取り上げてきましたが、3人目は初めての自宅出産でした。
2021年に入って2月に新たにお産の依頼があり、引き受ける事にしました。その後すぐに、2019年にゆっこ助産院にとっての初めての自宅出産だった方から3人目を妊娠したのでまた自宅で産みたい、という連絡がありました。二人の予定日は数週間違いだったので、もし一方が少し早まって、もう一方が少し遅れるとお産が重なってしまうかもしれない、と思ったのですが、2度目の自宅出産の方をお断りする理由がなかったためお引き受けしました。
健診から出産に至る間は、一方の自宅から次の自宅へ必要な検査機器を移動させたり、日程を調整したりと大変でしたが、「赤ちゃんが調整してくれるから大丈夫」と赤ちゃんを信じた結果、1週間違いで順番に無事に産まれてきてくれました。
現在は、次のお産が来年の2月に控えているのでその準備を進めています。
赤ちゃんがちゃんと見ていてくれているんですね。
ゆっこ流健診
か)病院で出産の場合、主にドクターが判断しますが、自宅出産では助産師の責任で判断をします。私は健診時に検査の数値を見るだけでなく、妊婦さんの心の中まで覗き込む様に話を聞くため1、2時間くらい要します。雑談の様な会話ですが、そのやり取りで妊婦さんの体質や生活スタイルを改善し、心身ともに自然にお産が出来る身体に整えていきます。
健診時は、指導をするのではなく、妊婦さん本人にも考えてもらい、気付いて頂く様にしています。例えば足を触って冷たかったら、具体的な指導をする代わりに、それをどう思うか→その理由を考える→対策を講じる→生活が変わる→不調の改善→感覚に敏感になる→妊婦自身が気付く、という流れを作ります。助産院で出産するためのガイドラインがあるので、そのラインを注視して、もし 越えると連携医師と協働し精査しています。そもそも身体には自然に産む能力があり、赤ちゃんにも産まれてくる能力が備わっているので、何かあったときにどうする?という発想ではなく、元々出来る事だからそれを妨げる要素を事前に排除していくことを目指しています。
健診や授乳・育児相談で訪問する際、女性の健康に対して身体だけでなく心のケアも提供しています。1回60分のセッションなのですが、大体90分はかかってしまいます。どうしたら良いかを指導するのではなく、自分で出来る方法を探していくので時間をかけて話さざるを得ないのです。しかしその後は2度、3度と訪問は必要とせず、メッセージでやり取りしながら対応するだけで、トラブルに事前に気付く様な自立を促しています。
深く話を聞いて心を大事にするというのが私のスタイルなのです。妊婦さんがどこに意識を向けているのか、その理由を探り出し、正しい方向へその意識を向けてもらう様にしています。そうする事で問題を自分で意識して改善していく方向に体質や生活が変わるのです。
健診で意識が正しい方向に向きだすと、「自宅で産む」「この助産師さんと産む」という様なスイッチが入る瞬間があります。覚悟を決めた瞬間なのですが、雰囲気や態度がその時に変わります。妊婦さんが安心出来る様に働きかけていますが、私からそうなる様に促したりはせず、やるべき事をやっているとその瞬間がやってくるのです。
自分の出産だから自分で考えて自分で決めていく。大事な事ですね。
チェックリスト
か)妊娠中は夫婦で準備を進めてもらうので、妊婦さんに必要な情報を伝えると共にご主人さんにも判る様にチェックリストを作成しています。チェックリストを使うと、自宅で産むために必要な事を事前に準備するので、普段奥さんがやっている細々とした事をご主人さんが理解出来、奥さんへの労いの言葉が出たり、夫婦の関係が良くなったりする効用もあったりします。
チェックリストでご主人さんも強い味方になりそう!
お話を聞いていて、是非この人に赤ちゃんを取り上げてもらいたい、と思いました。これから出産予定の方はお話だけでも聞いてみては如何ですか?
診察時間(完全予約制) | 月~金 9:30~16:00(土・日・祝 基本的にはお休み) |
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