こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
先日1泊2日で2024年の大河ドラマ「光る君へ」の舞台となっている大津市へ行って、源氏物語や紫式部ゆかりの地を巡ってきたので主立った観光スポットを紹介します!
観光客で混み合う京都から少し足を伸ばして行ける大津市はゆっくり観賞しながら観光出来るスポットばかりで狙い目だと思います。
今回訪れたのは、紫式部が「源氏物語」を起筆したといわれる石山寺、その境内に1月29日からオープンした「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」と「源氏物語 恋するもののあはれ展」、「特別展示源氏物語と大津」を開催している大津市歴史博物館、そしてランチメニューに「紫式部近江牛御膳」を準備したレストラン松喜屋。
石山寺は、紫式部が源氏物語の着想を得た場所と言われていて、紫式部自身何度も通ったゆかりの場所。その影響か平安当時から多くの女流文学者が、また近代でも文豪や作家たちがこの場所を好んで訪れています。
本殿の一部には、紫式部が源氏物語の構想を赴くままに書き綴ったと言われる「紫式部源氏の間」という空間が展示されています。
普段はこの中に紫式部がお座りになっているのですが、タイミングが悪くお色直しで退席されていました。3月中にはお戻りになられるそうです。
石山寺の境内にある明王院は「大河ドラマ館」として、そして世尊院は「源氏物語 恋するもののあはれ展」会場として、1月29日から一般公開されています。
大河ドラマ館では、ドラマで使用された十二単の衣装や登場人物に扮した役者さんのパネルやコメントなどが展示されています。
源氏物語 恋するもののあはれ展は、平安時代の「恋」を今風に解釈・表現して体感してもらう企画展になっています。
紫式部がびわ湖に浮かぶ月を見て源氏物語を書いたという事から、月をモチーフにしたフォトスポットが用意されていたり、平安時代の恋愛のポイントとなった色、香り、花の文化を体験出来たりします。
また、源氏物語の恋を今風に解釈して現代語で文章化したり、現代風のポップなイラストを組み合わせて若者にもアピールしていました。
歴史好きや文学好きなコアファンだけでなく、20〜30代の若者にも楽しんでもらえる様に工夫された展示内容だったと思います。
石山寺を出て路面を走る京阪電車石山寺駅に向かう表参道(通称石山紫の道)も要チェック。源氏物語に登場する植物や紫式部に因んだ約40種類の四季折々の花々が植えられています。
参道沿いにはおそば屋さん、鰻やさん、釜飯さん、団子屋さん、和菓子屋さん、お茶屋さんなどが立ち並び、あなたを通せんぼする事間違い無し。
また石山寺郵便局では、石山寺本堂と紫式部を題材にした「ご当地フォルムカード」をポストカードにして販売しています。
無事に石山紫の道を脱出する事が出来たら、次は近江牛を専門に扱う近江牛専門店 れすとらん松喜屋 本店へ。
近江牛専門店 れすとらん松喜屋 本店では紫式部近江牛御膳という特別メニューを用意してくれています。同御膳は紫式部と平安貴族の生活様式や食文化をモチーフにしたそうです。
全12品で構成され、最初のサラダは12種類の素材を使用した十二単のサラダ。
前菜で出る三種盛りに含まれるイワシの南蛮漬け。平安時代、イワシは卑しい食べ物とされていたにも関わらず紫式部は隠れて食すほど好んでいたそうです。近江牛の手鞠寿司は、当時の貴族の遊びであった手鞠からヒントを得た一品。
鮭ではなくびわ湖で穫れるビワマスは地産地消に拘った一品。源頼朝が鮭好きだった事も関係あるとかないとか・・・。
メインディッシュの近江牛ステーキ。そのまま食べないと勿体ないほどの美味しさ。
それでも3つの薬味を1つずつ試してみたところ、ジェラチンで固めた粗塩をお肉の上の乗せてみると塩分がお肉の旨みをうまく引き出していて、新しい食味を体験出来ました。
ここまで何かと紫式部や源氏物語と絡めたスポットを紹介してきましたが、石山寺は1200年以上の歴史を持つ由緒ある寺院で、入口の東大門から真っすぐ伸びる参道は春には桜が、秋には紅葉が咲き誇って見事な景観になります。
石山寺は月の名所とも言われており、境内を登っていくと崖から突き出た形で月見亭が建っています。
ここはその昔後白河天皇行幸の際に天皇が月見をするために建てられたもので玉座が設置されています。そのためお寺の方でも作業時以外でこの中へ入る事が許されていないのだとか。
また石山寺の名前の由来となっているのが天然記念物にも指定されている硅灰石(けいかいせき)。本堂や多宝塔、月見亭などが建つ部分の下にはこの硅灰石が埋まっていて、それがところどころで表面に突出しています。
他にも国宝や重要文化財も多数所蔵されているので、石山寺とその近辺だけでも1日観光が出来そうです。©石山寺
最後にもう一度源氏物語に戻って大津市歴史博物館を紹介します。
石山寺から京阪電車でガタゴト揺られると到着。
大津市歴史博物館では1月10日から2025年2月2日まで「源氏物語と大津」という特別展示が行われています。
館内入って正面では、十二単の試着体験が出来、紫式部が源氏物語を執筆した部屋を模したスポットで記念撮影が出来ます。
隣ではパソコンを使った簡単なゲームやクイズで源氏物語について学ぶ事も出来て、子供から大人まで楽しめます。
展示室では、1年間に渡って石山寺を中心に源氏物語と大津の関わりについて紹介しています。所蔵品保護のため、展示物は約2ヶ月毎に、都合6回入れ替えられるので、全部見ようと思うと6回通う必要があります。
大津市歴史博物館の隣にある三井寺でも1月29日から「紫式部と三井寺展」が開催され、大津市は紫式部と源氏物語一色になります。©三井寺
以下に各所でオープンした、またはこれから開催される予定を纏めておきます。
展示会情報
展示会名 | 光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館 | 源氏物語 恋するもののあはれ展 |
会場 | 石山寺境内 明王院(滋賀県大津市石山寺1−1−1) | 石山寺境内 世尊院(滋賀県大津市石山寺1−1−1) |
開催期間 | 2024年1月29日(月)〜2025年1月31日(金) | 2024年1月29日(月)〜2025年1月31日(金) |
営業時間 | 9:00〜17:00(最終入場16:30) | 9:00〜17:00(最終入場16:30) |
定休日 | 原則無休 | 原則無休 |
主催 | 大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会 | 大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会 |
展示会情報
石山寺と紫式部展 | |
住所 | 石山寺境内 豊浄殿(滋賀県大津市石山寺1−1−1) |
開催期間 | 2024年3月16日(土)~6月30日(日) 7月6日(土)~8月25日(日) 9月1日(日)~12月1日(日) |
営業時間 | 10:00~16:00 (最終入館15:45) |
展示会情報
特集展示 源氏物語と大津 | |
住所 | 大津市歴史博物館(滋賀県大津市御陵町2-2) |
開催期間 | 2024年1月10日(水)~2025年2月2日(日) |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 休館日 月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日ほか |
展示会情報
紫式部と三井寺展 | |
住所 | 三井寺境内 金堂(滋賀県大津市園城寺町246) |
開催期間 | 2024年1月29日(月)~7月31日(水) 10月1日(火)~2025年1月31日(金) |
営業時間 | 8:00~17:00(受付終了16:30) |
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