こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
クレオ大阪中央で開催されたボードゲームを使って性の知識を学ぼうという取組みを取材してきました。会場には関西テレビの報道ランナーさんも。
今回使用された「Genie」というボードゲームは、助産師さんが集まって設立し株式会社With Midwifeが、クラウドファンディングで資金を募って開発した特製ボードゲーム。
代表を務め、助産師でもある岸畑聖月さんが、公私に渡って経験してきた事から、「自分を守る、相手を傷つけない、後悔しないために性に関する正しい知識が大切」という考えに行き着き、楽しく学びながら、いつの間にか必要な知識を身につけられたら、という思いから試行錯誤した結果を形にしたのがこの性教育ボードゲームです。
ゲームの対象年齢として10歳をメインターゲットと捉えており、楽しくゲームをする事にフォーカスしています。実際、このボードゲームのプレイの中には性に関する言葉も話も出てきません。
しかし、無事に目標を達成したあとに受け取れる「賢者の書」を読むと、ゲーム内で行った行為一つ一つが、性に関する事とリンクしている事がわかり、実際のゲーム内での体験と、「賢者の書」から得た性の知識が融合していくという手の凝った構成になっています。
そのため、ゲームを繰り返し行う事で、ゲーム内での行為が賢者の書で説明されている内容とより深くリンクされていき、子供たちの性に対する理解も深まっていくのです。
性教育をするのに10歳は早過ぎるのでは、という声があると思いますが、ここにもしっかりとした理由があります。その1つが「性的同意年齢」。これが何と13歳なのです。13歳以上であれば自己責任で性行為に同意出来るとされているのです。ところが、 日本の義務教育では「はどめ規定」と呼ばれるものがあり、性教育は15歳以上から、となっているのです。
ということは13歳以上15歳未満は、性教育は受けられないが、性行為の同意に対しての責任は負わされるという状況に置かれてしまっているのです。そこで岸畑さんは、13歳になる前に適切な性の知識を学ぶ機会が必要だと考えて、このボードゲームの対象となる年齢を10歳にしたのです。
とは言え、ゲーム自体は10歳の子供だけでなく、8歳くらいから大人まで誰でもが楽しめる様になっているし、「賢者の書」は10歳用、15歳用、大人用と3パターンあり、それぞれで使用されている言葉や内容が少しずつ違っているので、どの世代でも適切な性の知識を学べる様になっているのです。
小学校高学年くらいから上の年齢のお子さんを持っている親や、その年齢以上の子供たちには是非、一度体験してもらいたいゲームだと思います。Genieについてはこちらから詳しく学べます。
いろんなところで、正しいものも正しくないものも含め、性の情報が反乱する世の中で、少しでも早いうちに正しい知識を身につけておく事はとても大事な事ですし、自分の身を守るのにとても役に立つはずです。
現在、このボードゲームはクレオ大阪中央など公共施設を中心に寄付されていて、残念ながらまだ個人向けの販売はされていないので、興味を持った方は、まずクレオ大阪中央に連絡してみて下さい。
また、ある程度の人数が集まる様であれば、With Midwifeの方が協力してくれるそうですので、一度相談してみて下さい。With Midwifeへはこちらから!
また、クレオ大阪中央では、女性の活躍をサポートする取組みや、10代、20代女性の悩みの相談室(Line相談)なども行っているので、興味のある方はこちらをチェック!
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