こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
以前にも紹介した絹谷幸二天空美術館に改めて観賞に行ってきました。
絹谷氏の文化勲章受章、そして同美術館の開館5周年記念特別展「永遠にあたらしい!! 人類最古の壁画技法 アフレスコ」の≪後期展示≫が開催されていて、昨年末から続く「アフレスコ」展に新たな作品が加わり見応えのある展示になっています。
新たに加わったのは、今回初公開の作品である「シルビアとその友達」と、絹谷氏が長い期間の中で書き上げたデッサン作品の数々です。
絹谷氏が若き日々を過ごしたイタリアのヴェネティアのカフェの風景を描いた「シルビアとその友達」は、是非そばに立ってじっくり眺めてもらいたい作品です。
デッサン作品は全部で10点展示されていて、どれもがデッサンというより、既に1つの作品として描かれたかの様な出来映えになっています。特にデッサン・コラージュと名付けられた作品はプリントした絵柄を切り絵の様に張合わせたもので正しくコラージュそのもの。
これらのデッサン作品をみると、絹谷芸術の創意の源泉を窺えるとともに、画家の力量を実感する事が出来ます。
西洋画の描法と東洋画の描法を融合させた様な1970年代の絹谷氏の作品は、「無情感」をテーマに描かれたものが多く、どこか観る者を惹き付ける力があります。1970〜80年代に制作されたた沢山のアフレスコ作品を纏めて観賞出来るのもこの展示会の見どころだと思います。
残念ながら今回は定員になってしまっていますが、毎月、天空美術館では、「アフレスコを描く」というワークショップを開催していて、壁画に絵を描くアフレスコ技法を体験出来ます。ワークショップでは、担当キュレーターから指導を受けながらアフレスコ体験が出来、完成した作品は持ち帰れます。
小学生高学年くらいから大人まで誰でも参加可能ですが、小さな子供も大人が同伴していれば体験出来るそうです。興味のある方は美術館のHPから最新情報を確認して下さい。
是非、夢と希望に満ち溢れた絹谷ワールドを存分に楽しんでみて下さい。
展示会情報
『永遠にあたらしい!! 人類最古の壁画技法 アフレスコ』≪後期展示≫ | |
住所 | 大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト27階 |
開催期間 | 2022年7月1日(金)~2022年12月11日(日) |
ホームページ | こちらから |
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