こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
「フェルメールと17世紀オランダ絵画展 Johannes Vermeer」展に行ってきました。会場になっている大阪市立美術館の名誉館長の解説付きだったので、サイコーに楽しい時間でした。一般向けには流石に館長の解説はつきませんが、それでも観賞に訪れる価値のある展示会でしたよ。
日本では大人気のフェルメール。ところが「オランダではトップ3の次くらい」という裏情報からプレスツアーがスタート。確かに会場内を観賞して回ると、オランダ絵画の歴史と魅力を感じる内容になっていて、フェルメールだけではない17世紀頃のオランダ美術界のパワーを実感しました。
1枚1枚の作品は、まず観たままの印象であったり、そこから読み取れる情報から「こんな絵なんだろう」や「こういうメッセージを込めているのかな」という自分なりの解釈が出来ます。しかし、その裏には当時の時代背景や社会情勢などが盛り込まれていて、メタファーや比喩を使って表には出し難い様々なメッセージが込められているそうです。例えば鳥や猫には隠された意味が・・・。知りたい人は会場へ足を運び、絵画だけでなく会場内に設置されている解説文をしっかり読んでみて下さいね。
今回、フェルメールの有名な「窓辺で手紙を読む女」の修復された作品がドレスデン国立個展絵画館以外では世界初で公開されているのですが、その修復作業の解説も驚きの内容です。
おまけに360年振りにオリジナルで描かれた当時の色合いに戻っているので、絵画がとても色鮮やかで明るいのが特徴。その色合いからも当時の状況を垣間みる事が出来そうです。
この作品に限らず、複数の人が描かれている作品では、それぞれの視点から観た景色を意識する事で、その絵画を多面的に楽しめる様にもなっています。
「窓辺で手紙を読む女」では、手紙を読む女性、窓ガラスに映り込むその女性の顔、復活した壁のキューピッド、そしてその絵を観ているあなた。
館長の肝いりの展示会なのか、作品の展示の仕方にもかなり拘っており、各部屋での作品の展示スタイルも観て楽しんでもらいたいです。
それぞれの部屋毎だけでなく、各部屋同士の空間の繋がりや、1つの部屋の中で、シンメトリーを考えて作品を左右対称に展示していたり、大きさの違う作品を全体のバランスを考えながら配置したり、小さな作品や特に注目してもらいたい作品は、バックボードという特製の枠を設置してその上に作品を展示するなど、様々な工夫がなされています。
会期が残り少ないですが、これだけのコレクションは見逃すには惜しい内容です。是非時間を見つけて、ではなく、敢えて作って行ってみて下さい!!
展示会情報
ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展 | |
会場 | 大阪市立美術館 |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 (天王寺公園内) |
会期 | 2022年9月25日(日)まで 土日祝(9月20日、21日、22日を含む)は予約優先制です。 ※上記日程をのぞく平日の予約は不要です。 |
営業時間 | 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで) ※9月10日、17日、23日、24日は午前9時30分~午後7時(入館は午後6時30分まで) |
定休日 | 月曜日(9月19日は開館) |
観覧料(税込) | 一 般 2,100円(1,900円) 高大生 1,500円(1,300円) |
専用ページ | こちらから |
お気に入りに追加