こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
あべのハルカス近鉄本店では、6月5日(水)から 11 日(火)まで「第 21 回 四国四県味と技めぐり」を開催中。
早速、どんな美味しいものがあるのか現地調査に行ってきました。そしていつも通り帰りはお腹がはち切れそうでした!!
会場では約 60 社が各県の名産や有名ブランド、隠れた人気商品などを取り揃えて出店していました。高知県、香川県、徳島県、そして愛媛県のグルメだけでなく工芸品なども販売されていました。
また、今回はあべのハルカス開業 10 周年の記念開催ということで、お祝いにふさわしい「日本一」がテーマ。香川県が消費量日本一のうどんや、愛媛県が生産量日本一の鯛など、各県自慢の8つの「日本一食材」を使用したグルメを特集。他にもあべのハルカスの高さ300m にちなんだロングパフェや 10 周年の記念ロゴの焼き印が入った「じゃこ天」など10周年記念限定商品にも注目。
と言う事で、今回も美味しいものをあちこち試食させて頂きました。
高知県代表
まずは、かつおの消費量日本一の高知県から出店していた<ハマヤ>の完全藁焼き鰹タタキ龍馬の土佐巻き。
高知で鰹のタタキにハズレは殆どないと思いますが、その中でもこの龍馬の土佐巻きはクセがなくとても食べやすい。
無数の鰹から脂がのったトロカツオだけを選んで使用。最初から最後まで四万十川町産の天日干しした稲ワラだけで焼き上げているので鰹に臭みが全くなく、ワラの香ばしい香りが食欲を刺激します。
鰹と一緒に巻かれている大葉、みょうが、にんにくが口の中で順番に登場し、色んな味を一度に楽しめます。土佐巻き自体には味付けはされていないので、生わさびと醤油で食べると一段と美味しさが増します。少し甘みのある醤油と生わさびをたっぷりつけて一口でパクッと食べるのがお薦め。ただ鰹がかなり大きくカットされているので落とさない様に注意が必要。
他にも四国の日本酒を楽しめる地酒バーがあり、3種類の日本酒の飲み比べセットや和薫製の3種盛り、リキュールやクラフトビールなどが楽しめます。
日本酒自体は他3県のものも取り揃えていますが、高知県の土佐鶴酒造の日本酒が中心。
カウンター席に座って好みの日本酒を飲みながらペアリングしたフードを摘んで至極のひと時を過ごせそう。
香川県代表
次はうどんの消費量日本一の香川県から出店していた<うどん本陣 山田家>のオリーブ牛を使った肉ぶっかけ(温玉付き)。
1杯が2,161円のうどんとはどんなものか?と思い、いろいろと質問をぶつけてみると納得の答えが!うどんの上に鎮座しているオリーブ牛は、100gで1,000円はするという代物だそうです。オリーブを食べさせて育てたことで脂分がまろやかになり、肉全体の旨味も増しているとか。
そのオリーブ牛を、本店でも使用している秘伝の割下で甘辛の関西風すき焼きに合わせて味付けしているので、クセも不必要な脂分もなく、食べやすく上品な味を楽しめます。
山田家さんでは、専門業者から特定の部位を必要な量だけ指名買いしていて、1頭の牛から限られた量しか取れない貴重な肉を使用。薄く切り下ろした生肉を会場内のキッチンで割下を使って味付けしているので出来立てをいただけます。
甘辛く煮付けられたオリーブ牛とたまねぎと対比する形で自家製のラー油のピリ辛感が最高。うどん自体は言うまでもなくコシがしっかりしていて、噛み応えがある本物。
オリーブの生産量日本一の香川県から出店の<小豆島岬工房>のエキストラバージンオリーブオイル「味咲」。
小豆島産のオリーブを生産者が農薬を極力使わず育てて、実が熟すと手摘みしてすぐに工場で採油して出来たのがエキストラバージンオリーブオイル「味咲」。
しかし、オリーブはワインにとっての葡萄と同じで、年によって出来具合が違います。そのため単一種のオリーブで毎年同じ味を創り出すのが難しいので、その年に出来た個性の違う6種類のオリーブをベストな比率でブレンドする事で同じ味を維持しています。そのため毎年ブレンドされるオリーブの配合割合が違って来るので、生産者としては大変な手間が必要になるのです。
試飲するととてもまろやかで美味しい。新緑の様なフレッシュな香りとフルーティーなテイスト。口当たりが良く、さっぱり感からしっとり感、そして最後に辛みも感じられますが、苦みはあまりありませんでした。
苦みが少ない理由は、味咲は和食に合うオリーブオイルを目指して生産されているから。地中海産のオリーブと比較して小豆島産のオリーブは水分の多い生育環境で育っているので丸みのある味になっています。それが素材の味を活かす和食に合うのだと。肉じゃがやそうめんにかけて食べると美味しいと教えてくれました。私も冷や奴にオリーブオイルを使う事があるのでこの組み合わせは良く解ります。
会場へ行ったら味咲とその元になっている6種類のオリーブオイルの味比べをしてみて下さい。その個性の豊かさに驚きます!
愛媛県代表
柑橘類の収穫量日本一と言えば愛媛県。その愛媛県から出店していた<今治MIO BRAND>のブラッドオレンジ。他にも柑橘系を使った100%生絞りのオレンジジュースも5種類あり、それぞれに個性のある甘味、酸味、渋み、コクがありました。
国内では殆ど生産されていないブラッドオレンジ。2005年にイタリアのシチリア島から宇和島へ移植した木々に過去最高の実がなり、完熟のベストタイミングで収穫したので今年のブラッドオレンジは最高の出来だそうです。
試飲したところ、まず香りが芳醇でまるでワインの様。色もワインレッド。飲んでみるとカシスに似た味が印象的ですが、後味にはしっかりとした柑橘の酸味が広がります。とても濃厚でただ酸っぱいだけのブラッドオレンジとは全く別もの。ジンやウォッカで割っても美味しいらしい。
酸味と甘味がバランス良く、コクもあって生絞りの結晶だということがよくわかります。それもそのはず。このボトル1本を満たすのに約40個ものブラッドオレンジが使われているのです。1つ100円はしそうなブラッドオレンジが40個。それが3,501円っておかしくない?
他に愛媛県から柑橘系で出店していたのが<BEMAC>の柑橘系の缶詰。
世間ではミカンやオレンジが不足していると言われていますが、あるところにはあるみたいです。伊予柑や八朔、そして甘夏をそのまま使用し、甘さをかなり抑えたシロップにつけただけの缶詰なので、中の身は伊予柑や八朔の甘さや酸っぱさがそのまま味わえる本格的な缶詰。
日持ちもするし味も安定しているので、保存にもむきそう。
八朔を試食してみたところ、生の果物を食べているのかと思うくらい一つ一つの身がしっかりしていて噛み応えがあり、八朔らしい酸味がありつつもわずかな甘味で調和されていてとても食べやすい。缶詰にありがちな甘ったるいねっとり感は全くなく、すっきり爽やか。添加物も入っていないので安心して食べられます。
徳島県代表
さつまいもの消費量日本一の徳島県から出店しているのは<鹿禄>のなると金時ゴールデンパフェ。
店舗では蒸して潰したなると金時を手で丸めて揚げたなるころと呼ばれている「揚げドーナツ」をメインに販売しているそうですが、催事の際には、その揚げドーナツと焼き芋、チップス、そしてきんつばを、濃厚なミルクソフトにのせた贅沢ななると金時ゴールデンパフェを用意。同じなると金時を使用していても加工された製品はそれぞれに違った甘さの味を主張していて、それがミルクソフトと調和しています。
隣で食べていた母娘のペアは「おいし〜!」を連発していました。
同じく徳島県から出店しているのは<服部製糖所>の和三盆おはぎ。
一つずつパックに収められたかわいい花型のおはぎはいろとりどり。素材を変えたり、着色料を使用せず、植物由来の無添加天然パウダーなどで色を出しているそうです。
箱詰めのセットは母の日や誕生日などのプレゼントとして大人気だとか。
花びらの部分は、徳島県で栽培した竹糖から製造した最上質和三盆「大無類和三盆」を贅沢に使った白餡を、無添加天然素材で味付けし、ひとつひとつ手作業で作っています。そのため同じ形のものは1つもなく、全てが1点もののオリジナル。実際のお花も1つ1つ違うので、敢えて機械的に同じものを作るのではなく、手作業で作っていることを逆手にとって同じものを作らない様にしているという拘りなのです。華やかな餡子の花の下には、餅米とミネラルやビタミン、たんぱく質が多く含まれている徳島の棚田で育てた古代米を敷き詰めています。
四県代表
最後に四国全体をカバーしていたのは、JR四国が運営するshikoku Meguru。
四国各地の隠れた名産を掘り起こし、その製造者とコラボする事でmeguruオリジナルの商品を開発して出店していました。
ホタテや干しべいかなどの乾きもの、まめ類、さぬきうどん、アコヤ貝柱など四県の実力派産品を取り揃えていますが、その中で目を引いたのが「for HUNG OVER」というオレンジジュース。Hung Overは二日酔いという意味で、このオレンジジュースは二日酔いの朝専用ジュースと明記されています。飲み過ぎ気味の人には是非1本!
他にも美味しそうなものが沢山ありました。
中には個数限定のものもあり、朝から整理券を貰わないと購入出来ない場合もあるので、目指すものが限定商品の場合は要注意。
<霧の森茶フェ>が販売していたあべのハルカスの高さにちなんだ300mm の新宮抹茶パフェ あじさいは限定10個のため、開場から1時間程で売切れたそうです。
今回は紹介しませんでしたが、技を活かした工芸品やジュエリー、タオルなどもあるので、是非そちらも覗いてみて下さい。
イベント情報
第 21 回 四国四県味と技めぐり | |
開催期間 | 6月5日(水)~11日(火) 10:00~20:00 ※最終日 11 日(火)は 15:00 閉場 ※イートイン・バーの営業時間は 10:00~19:15 |
開催場所 | あべのハルカス近鉄本店 ウイング館9階 催会場 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 |
HP | https://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/event/1/202406shikoku.html |
お気に入りに追加