こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
あべのハルカス近鉄本店は、ウイング館9階催会場で6月4日(水)から10日(火)まで第22回「四国四県味と技めぐり」を開催中。
四国四県の美味しいものや優れた技で製作された工芸作品などを販売する60社が集まり、そのうち12社が初登場。22回目となる今回は高知県を特集。
四国と言えば、高知のカツオや愛媛の鯛など海の幸のイメージが強いですが、そんな中高知サウスブリーズホテル高知海月が扱う土佐あかうしの肉を使ったローストビーフバッテラを試食してみました。
あかうしは高知だけで生産される和牛で、全国の和牛のうち0.15%しかいないという希少な和牛なんです。
ゆずを加えたすし飯と低温でじっくり焼いたローストビーフの押し寿司にバッテラ昆布が乗せてあり、魚を使ったものとは一味違っていました。ローストビーフは上に乗っているだけでなく、すし飯の間にも挟まれているので、肉の部分を噛みしめると弾力性を感じます。脂のうまさと赤身のうまさが順番に感じられ、昆布の旨味成分が後からじんわりと滲み出てきて美味しさを増長します。
会場入り口付近で一際目立っていたのはパール洋菓子店の出来たてレモンケーキ。ケーキ生地の中に瀬戸内産のレモンを皮ごと練り込んであり、爽やかな味になっています。
常連客が列をなす土佐料理味覚の竹の子姿寿司は、名前の通り、竹の子を巻いて作った巻き寿司。他では買えない一品なので、常連客は見逃さずやってくるようです。
道の駅今治湯ノ酒温泉は、たくさんの商品を取り揃えていた中から、材料の違う8種類のオレンジジュースを試飲させてくれました。甘めのものから酸味の効いた酸っぱいものまで、色々あり、自分の好みに合わせた味を選べます。また単一の契約農家から仕入れたオレンジだけを使っている「輝」はダントツに美味しかったです。やはり素材が違うと味は全く違うようです。
またそこで提供していた大三島産レモンソースをトッピングした塩ソフトクリームもビタミンC不足には堪えるスイーツでした。細かくして冷凍したレモンをソフトクリームにふりかけてあり、同じく冷凍したレモンスライスにかぶりつくと顔が歪む酸っぱさ。でもほんのりした甘さも中に潜んでいました。
今回はあんぱんの出店が目立っていたのですが、その中で特に目を引いたのが香川県丸亀市の手作りパンのお店アゴラのあんぱん。とにかくでかい!普通サイズが220グラム。これでも手に持つと重さを感じるレベルですが、あんぱん大はなんと540グラムもあって、ずっしりとした重量。これ1つで一食以上の量になるはず。思いっきりあんぱんを食べたい人にオススメ。
11年ぶりに参加したのは香川県の日の出製麺所。百貨店側が粘り強い交渉の末に11年ぶりの参加を決めてくれたそうです。うどんの製造メーカーが運営するうどん屋さんで、地元にある店舗では食事は11:30~12:30の1時間しか営業しないという拘りのお店なので、今回ここで毎日、朝から夜まで好きな時に食べられるのは超ラッキーかもしれません。
メニューが豊富で値段も手頃とあって、店内はずっと混み合っていて人気の高さを感じました。
どれも諦めがたいメニューのリストの中から、讃岐名産えびすり身天うどんを選んでみました。釜揚げうどんのようにスープが別の容器に入れられて提供され、好みに合わせてうどんにかけます。麺は柔らかめでしたが、弾力性があり、讃岐うどんだということを再確認しました。
えびのすり身天も見た目では色以外えびを連想できませんが、食べるとえびの風味が口の中に広がり、殻ごとえびを食べた時に近い味でした。
うどんの後、デザートに選んだのは、鳴門金時で作ったスイートポテトが売りの鳴門公園かんこ亭のソフトスイートポテトワッフルモンブランピンク。下からリンゴジャム、カスタードクリーム、ホイップクリーム、そして鳴門金時のモンブラン、その上にトッピングでさくらんぼ、すだち、サツマイモのスライスが乗っているなかなか贅沢な一品。また全体はワッフル生地のカップで包まれています。
上から食べていくと、少しずつ味変して最後に登場するリンゴジャムは、アップルパイのような味で、リンゴの甘さと酸味をうまく加えて全体を引き立てていました。
最後に飲食以外から気になったものを紹介します。
高知県の名産の赤珊瑚を使ったジュエリーやアクセサリー、そして置物などを取り扱っている西森珊瑚です。赤い真珠かと思ってよく見ると、珊瑚を削って作ったというから驚き!一般的に知られている沖縄などの水深の浅い場所でみられる珊瑚とは違い、水深が500メートルなどかなり深い場所に生息してるのが赤珊瑚の特徴。
種別で赤、桃色、ピンク、そして白と色の違う珊瑚が存在していて、珊瑚の加工職人が1つずつ手をかけて作るので、全て一品もの。色も形もサイズも自然が作り上げたものに、職人が彫り込んで装飾しているのですが、その作業は細かく、芸術的。まさに日本の職人技。
こちらの指輪は、花びらの形を彫り出した珊瑚と、その形に合わせて丸い珊瑚に彫り込みをつけて、そこに花びらをはめ込んでいるのですが、表面を触っても全く違和感なくツルツルに磨き上げられています。
見ればみるほど美しく、同じデザインのものも存在せず、おまけに材料の赤珊瑚の収量も減少しているので、赤珊瑚の価値は日々高まっていて、今後もどんどん上がっていくのではないかと思います。ファッションアイテムとして使えるし、長期保有を前提に資産として考えても良さそう。
会場にいく方はぜひ赤珊瑚をチェックしてみて下さい。
■ 「四国四県味と技めぐり」開催概要
【開催期間】6月4日(水)~10日(火) 10:00~20:00 ※最終日は15:00閉場
※イートイン・カフェは10:00~19:15 (初日は10:30から営業。最終日は14:15でオーダーストップ)
【開催場所】あべのハルカス近鉄本店 ウイング館9階 催会場

