こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
切り絵アートの展示会「下村優介 切り絵展ーPAPER×PAPER-」が4月19日から大丸梅田店で開催されています。精巧な作りで優れた技術に裏打ちされた生命感のある作品が約200点も展示されていて圧巻です。
「こんなに細かいところまで!!」と思う程細かく緻密な部分の連続。観る者を引き込んで話さないパワーを感じる作品たちです。
しかし、今回注目してもらいたいのは、作品だけでなく、作者で現代切り絵作家の下村優介さん。大学卒業後に働いていたラーメン屋の大将に奨められて始めた切り絵が彼の才能とマッチし、そこから独学で切り絵やアートについて学びながら作品制作を続けているそうです。最初は作品をみて褒めてもらえるのが嬉しかったけど、やっているうちに何のためにやっているのか、を考える様になり、最終的には作品を通じて人とコミュニケーションを取ったり、人と繋がったり、コミュニティーの役に立つ存在になる事を目指す様になり、今では作品を製作するだけでなく、世界を飛び回って子供達に切り絵を教えたりしています。
一般的に切り絵というとどうしてもその製作技術に注目が集まりやすいのですが、下村さんは作品1つ1つに込めたメッセージを観賞する人たちに伝えたいと思っているそうです。
また、切り絵は静止しているモノを表現する事が多い中、動物など動くモノを題材に選んでいるのも彼の作品の特徴で、1枚の紙から切り出す際に切り出し方で色の濃淡を表現することで作品に動きを持たせたり躍動感を与えたりしています。
実際に作品を観てみると、どこから手を付けていくのだろう?と思ったのですが、作品を製作し始める際は、まず真ん中からイメージして下絵を描き始め、そこから外へ外へとイメージを広げていきながら描くそうです。最初に下絵をタブレットで描いて、それを印刷した図柄から切り出し作業に入っていき、早ければ半日程度で、難しいものでも1〜2週間程度で完成するとか。
技術だけに頼らず、芸術性を追求して、アートとしてのメッセージを伝えたいと語る下村さん。在廊時は気楽に話しかけて貰えたら作品の意図やメッセージを説明してくれるそうなので、興味のある人はギャラリーを覗いてみて下さい。
同ギャラリーでも切り絵のワークショップが開催されるので、そちらも興味がある人は参加してみて下さい。
展示会情報
下村優介 切り絵展ーPAPER×PAPER- | |
場所 | 大丸梅田店11階<ART GALLERY UMEDA> |
開催期間 | 2023年4月19日(水)→5月2日(火) |
詳細 | https://www.daimaru.co.jp/umedamise/artgallery/ |
カッターナイフを使った切り絵を体験! 切り絵アートワークショップ 4月29日(土・祝) 中学生以下参加費:税込500円 4月30日(日) 一般 参加費:税込3,000円 各日13時〜15時、16時〜18時 ■定員:各回10名様(予約優先) |
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