奈良大学で「浮世絵を摺る-江戸の出版文化の魅力」が開講されました

浮世絵を摺る-江戸の出版文化の魅力

こんにちは、ろこぴんです。
誰もが聞いたことがあり、何らかの形で目にしたことがある浮世絵。
その技術を学んだり、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」などの実演を見て実践する講座が10月15日、奈良大学で行われました。

江戸時代の出版文化と木版画の技術を学ぶ

来年のNHK大河ドラマでは、喜多川歌麿、葛飾北斎、東洲斎写楽などの浮世絵師を見出した江戸のメディア王「蔦屋重三郎」が主人公。この放送を前に、本物を「見る、触れる、聞く、感じる」といった「生きる学問」への取り組みを重視されている「奈良大学」が浮世絵に関する講座を行いました。
今年の国文学科体験型講義では、江戸の出版文化の魅力に迫るべく、摺師による浮世絵の実演や学生による木版刷り体験が行われ、60人ほどの参加者が集まりました。また、今回は特別に全学科対象だったため、文化財学科などの学生や教員も受講。版木研究で有名な永井一彰・奈良大学名誉教授もいらっしゃいました。

国内外で活躍する摺師が実演

木版画の技術や魅力を伝えるため、国内や海外での実演、「初音ミク」「The Rolling Stones」などとコラボした浮世絵木版画も手がけ、摺師として40年のキャリアを持つ中山誠人さんが実演。

富嶽三十六景の制作実演中は、版木と絵具を変えて1枚の紙が着色されていくたびに、驚きの声が上がりました。

また、参加者からは「版木の洗い方について」「バレンを頭で擦ってから版画に押し当てるの意味について」など質問も多数上がり、会場は常に熱気に包まれていました。

その後、浮世絵が摺られていく行程を学生たちが実践。中山誠人さんも見守る中、木版画を摺るという、かなり貴重な体験になっていました。

学校情報

奈良大学(ナラダイガク)
住所 奈良市山陵町1500
WEBサイト https://www.nara-u.ac.jp/
※最新情報はWEBサイトやSNSでご確認ください
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