こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
2024年4月12日(金)~9月29日(日)の期間、大阪市立東洋陶磁美術館にて、 リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」が開催されます。
リニューアルを記念した同展では、日本、中国、朝鮮で制作された陶磁器コレクション約5800点から、大阪市立東洋陶磁美術館(MOCO=モコ)が世界に誇る「安宅コレクション」や「李秉昌コレクション」を中心に、同館所蔵の珠玉の東洋陶磁コレクションなど約380件を選りすぐって展示しています。
タイトルの「シン」には、「新」たなミュージアムへと歩み始めること、「真」の美しさとの出会い、 「心」がワクワクする鑑賞体験を、という3つの願いが込められているそうです。
その中でも国宝「油滴天目茶碗」(ゆてきてんもくちゃわん)を専用展示ケースで堪能出来るのは嬉しいポイント。あまりの綺麗さに瞬きすることすら忘れてしまいそうでした。
茶碗の内面を浮かび上がらせるスポット照明、紫励起LEDによるベース照明、透明度の高い高透過ガラスなど、美しい斑文と繊細な光彩をもつ国宝「油滴天目茶碗」の魅力を最大限に引き出すための専用独立展示ケースを導入するほどの力の入れようで、展示台の高さにもこだわり、360度から楽しむ事が出来ます。
「油滴天目茶碗」の他にももう1点国宝が展示されています。それが「飛青磁花生」(とびせいじはないけ)。
陶磁器は非常に繊細な色づけがされているので、見る際に当たっている光の色や角度、自然光か人工かなど、微細な差で、本来陶磁器が放つ色が正確に伝わらない事があります。そのため、同館では自然光の下で作品を鑑賞できる世界初の「自然採光展示室」を設置するなど陶磁器を最善の環境で鑑賞して貰えることを目指したそうです。「飛青磁花生」はそんな自然採光展示室に展示されており、美しい原色を存分に楽しめます。
また、自然光に近く陶磁器本来の魅力が最もよく引き出せるとされる「紫」励起LED照明も導入されています。
展示されている陶磁器を観賞する際、ガラスの手前にある台に肘を置いてガラスの直ぐ近くまで顔を近づけて観賞する事が出来るので、ゆっくりじっくり眺めたい方にはひじ置き台はお薦め。
白や薄い青(エメラルドグリーンに近い色)が多い陶磁器の中、幾つか綺麗でカラフルに色づけされているものがあり、目を惹かれました。
2階と3階にある展示会場を巡ったあと1階へ下りて来るとそこには、不思議な黒い置物がフロアに横たわっています。
地元のアーティストから寄贈された作品とのことで、何とも不思議な作りの作品。大きな窓から差し込む自然光を全体に浴びて気持ち良さそう。
今回の建物のリニューアルに合わせて併設のカフェも全面リニューアルされています。全面ガラス張りの店内からは緑の木々や青空などが望め、リラックスしたり観賞した陶磁器について想いに耽ったりするには最適な場所になっています。
展示されている陶磁器は、一つ一つがとにかく美しい。その気になれば1日いても時間が足りないかも。絵画やデジタルアートとはまた違った魅力があり、歴史をまとった陶磁器の放つ魅惑の輝きはクセになりそうです。
これまで陶磁器なんて見た事ない、という人には是非見てもらいたい価値ある展示会です!
開催概要
リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」 | |
会 期 | 2024(令和6)年4月12日(金)~9月29日(日)(開催日数148日) |
会 場 | 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪市北区中之島1-1-26(大阪市中央公会堂東側) |
電話 | 06-6223-0055 |
休 館 日 | 月曜日、5/7(火)、7/16(火)、8/13(火)、9/17(火)、9/24(火) ※但し祝日の4/29(月)、5/6(月)、7/15(月)、8/12(月)、9/16(月)、9/23(月)は開館 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入 館 料 | 一般1,600円、高校生・大学生800円 |
公式HP | こちらから |
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