こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
今回はいつもと趣向の違った内容です。
お題は「助産師」。
助産師と聞くと、昔の産婆さんのイメージが浮かぶのでは?
日本では、出産のとき、必ず助産師が赤ちゃんを取り上げる決まりなので、私もあなたも助産師に取り上げてもらっていたのですが、ご存知でしたか?
また、助産師は出産時以外にも大きな役割を果たす存在だと言う事を知っていますか?
そこで今回は、助産師についての基礎情報を、そして次回からは実際に現役の助産師さんにインタビューした内容をお届けします。
多い?少ない?助産師
2019年の段階で全国に助産師は40,000人を少し上回る程度おり、10年前と比較して25%程増加。その多くが病院やクリニックで勤務しています。ただ、今後、総数は横ばい傾向になるのではないかと思われます。
看護と医療の知識を有する資格
助産師になるには、大学で医学部看護学科を卒業後、又は看護専門学校に3年、その後助産師専門学校に1年通って卒業後に国家試験を受験し、合格して資格を得ます。そのため全ての助産師が看護師の資格も持っています。また、助産師になるためには学生全員が10例の分娩介助を経験します。
分娩介助は助産師の専売特許
助産師の専門分野は、妊娠、出産、育児の全てで、その中でも分娩介助は助産師だけが出来る医療行為です。
通常お産をする場合、陣痛が来て病院に入院した段階から助産師が対応し、異常がなければ出産時に産科医が登場するのは赤ちゃんが生まれてくる最後の一瞬だけです。
病院で出産する場合、妊娠中の検診で産科医と仲良くなってもその先生が出産時に赤ちゃんを取り上げてくれるのではなく、助産師が担当します。
そのため一般的にはどの助産師が自分の出産に立ち会うかは事前には判らず、陣痛が始まって入院した時にその日の分娩を受け持つ助産師が担当になります。
出産後も母子を支える存在
助産師は出産時以外にも母親と関わります。退院後は、2週間健診、1ヶ月健診の時に赤ちゃんの体重と育児状況を、出産した病院の助産師が確認します。
残念ながら現在の日本のシステムでは、病院の助産師から地域の助産師への引き継ぎ等はされないため、それ以降は母親が個別に相談した場合に限って、出産後1、2か月の間に助産師のサポートを受ける事が出来ます。それ以外の時期でも助産師は断乳の相談を受けたり、定期的なおっぱいのケアなどのサポートを提供する事もあります。
大阪市の場合、母子健康手帳についている青いハガキを出産後に投函すると、無料で一度助産師か保健師に訪問してもらえる「新生児・乳児全戸訪問」と言うサービスがあります。
助産師は出産時以外にもいろいろと助けて貰える存在で、出産に関する医療行為のプロフェッショナルだと言う事が良くわかりました。
次回は、助産師として活躍中の三木圭奈子さんのインタビューをお届けします。乞うご期待!
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