こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
11 月11 日は「チンアナゴの日」。
京都水族館では、この日を記念し、チンアナゴファンを集めての「極めて!チンアナゴ神経衰弱大会」を開催しました。
チンアナゴは、じっくり観察すると個体ごとに模様が異なるという事実を活用して、様々なチンアナゴの写真を使ったトランプを作成。
「極めて!チンアナゴ神経衰弱大会」では、そのトランプの中から11組のカードを使って予選を行い、3つのテーブルでそれぞれ4人の挑戦者が白熱した戦いを見せ、各組の優勝者は飼育スタッフ1名を加えて4名で行われた決勝戦に進みました。

よくみると確かに個体ごとに模様が違うことがわかりますが、トランプの写真を見てもなかなか区別するのは難しいほどでした。最終的には校外学習に来ていた学生が優勝して、表彰状と記念のチンアナゴグッズを受け取りました。

白熱の決勝戦

参加者の中には、チンアナゴグッズを携帯していた人やチンアナゴ柄の服を着ている人などチンアナゴ愛が溢れているチンアナゴラバーな人たちもいました。 
京都水族館では、11月11日を中心に、10月16日~12月1日の期間、チンアナゴに関する展示やイベントを通してチンアナゴの魅力を届ける特別展「極めて!チンアナゴ」を開催していて、11日のチンアナゴの日はその中でも重要な1日でした。
「極めて!チンアナゴ神経衰弱大会」のあと、午前11時11分には、「チンアナゴのごはんの時間」が開催され、飼育スタッフがごはんをチンアナゴの水槽に落とすと、それまで砂の中に身体の大部分を隠していたチンアナゴやニシキアナゴが一斉に身体を砂から出して「エサ欲しい」アピールをしていて、じっと見ていると可愛く感じられてきました。

普段の様子

ごはんの時間が近づいてくると出てきます

もう待てない状態

ごはんが投入されるとこうなりました
飼育スタッフがごはんをあげている最中に、集まった来場者から質問が出ましたが、チンアナゴに関してはまだその生態についてはわからないことも多いようでした。
自然界では殆どの時間、砂の中に姿を隠しているため、その姿を見かけることは珍しく、京都水族館のように人間が飼育している環境で、卵から孵化させて代替わりしたという事例はまだなく、そのため産卵から新しい生命の誕生やその後の様子はまだわからないことも多いそうです。
そんなチンアナゴも京都水族館ではここが安全だと理解しているようで、1日で2回、午前と午後のエサの時間頃になると砂から顔や身体を出して水に揺れながらフラフラしています。たまに、砂の中から完全に姿を表して、水中を泳いで他の場所に穴を掘って姿を隠してしまう「引っ越し」という貴重な姿もみることも出来ました。

ほかにも、 「〇〇を極めて!チンアナゴ」と題し、飼育スタッフが伝えたいチンアナゴの魅力を自由に話すイベントを開催したり、2階の「ミテッテ」エリアにあるチンアナゴ水槽横では生態パネルを使ったチンアナゴの特徴や生態に関するクイズをモニターで出題。正答率80%の簡単なクイズから正答率 3%の難題までさまざまクイズが用意されています。


隣の「山紫水明」エリア入り口には、「チンアナゴの日」を記念した限定フォトパネルが登場しています。京都水族館で飼育している特徴的な模様のチンアナゴがごはんのプランクトンを食べる様子をイラストにしています。 ごはんは、 キラキラと光るライトで演出。
チンアナゴの日を記念したフードも登場
11月11日が記念日のチンアナゴとニシキアナゴをイメージした「チンアナゴ・ニシキアナゴのひょっこりマンゴーパフェ」が登場。
マンゴープリンと生クリームで、オレンジと白の体色が特徴的なニシキアナゴをイメージして作られています。その上には、白い体に黒の斑点模様が特徴的なチンアナゴをイメージし、白黒のディッピンドッツをトッピング。
下半分弱にコーンフレークが入っているので、その部分と上のプリンなどをうまく混ぜて食べることをオススメします。
販売場所はかいじゅうカフェ。販売価格は税込で980円。なくなり次第終了です。
「ニシキアナゴのマンゴーフロート」は、チンアナゴと同じ水槽で暮らすニシキアナゴをイメージしたドリンク。
ごろっとした食べ応えのあるマンゴーにカルピスソーダを注ぎ、その上にはソフトクリームとマンゴーソースがかかっています。上に乗っているアイス、ドリンクのカルピスソーダ、そしてマンゴーと3つの味を楽しめます。マンゴーは氷の下にあるのでうまくスプーンで救い出してあげて下さい。
ストローには、チンアナゴとニシキアナゴがゆらゆら揺れるオリジナルチャームがついていいてお土産に持って帰れます。
販売場所はスタジアムカフェ。販売価格は税込で1,111 円。なくなり次第終了です。
マンゴーパフェとマンゴーフロートは販売場所が違うので、要注意。
オットセイの赤ちゃんが可愛すぎる
今年の6月30日に誕生したオットセイの赤ちゃん、ちのわちゃんの生育記録や成長の姿がビデオやパネルになって展示されています。
誕生時は体重が約4.8キロほどありましたが、最初は泳ぐこともできず、陸上でお母さんからミルクを飲んだり、一つひとつの動作を覚えていったりしながら成長しています。
まるで人間の子供と同じ。
現在、来年の春に一般の来場者向けのデビューを目指して鋭意成長中とのことでした。
里山に養蜂
昨今、都市型養蜂を行う場所が増えていますが、京都水族館でも建物の屋上で養蜂を行っています。
水族館なのに、里山エリアがあり、季節によって虫の声が響き渡る自然豊かなだけでもかなりユニークなのに、そこに養蜂まで始めたそうです。
周りには草花もたくさんあり立地なのでミツバチにとっては確かに良い立地でしょう。
昨今の環境破壊に対する問題を突き詰めると、ミツバチの個体数の減少や生育環境の悪化などに行き着くので、自然や「いきもの」に関わる水族館としては、捨ておけないということもあり、養蜂を開始したそうです。
巣箱の見学や養蜂についてのワークショップなどがあれば参加したいな、と思ったら既に実施されているそうなので、今度参加してみようと思います。皆さんも一緒に如何ですか?
海から離れた場所にある水族館として、注目を集めたデビュー時から年月が経って、認知度はある程度獲得していて、取材時も平日でしたが、次々と遠足に来ている小学生や校外学習に来ている中高生の団体が来館しており、それに混じって一般の方たちもいて、賑わっていました。
継続的に他と違うユニークさを常に打ち出して差別化しないといけない中、京都水族館は、今回のチンアナゴだけでなく、オットセイやオオサンショウウオ、ペンギン、イルカ、そして拘りのコレクションがあるクラゲなど、一年を通して、来館したくなる人気のいきものがいたり、足を運びたくなる企画展などを展開していて、その存在感は際立っていると思います。
子供だけでなく、大人もデートや趣味、推し活などで来館しても十分に楽しめる充実の内容になっているのでぜひいきものたちに会いに行ってみて下さい。
水族館情報
| 京都水族館 | |
| 住所 | 京都市下京区観喜寺町 35-1(梅小路公園内) |
| 営業時間 | 午前10時~午後6時 ※季節により変動あり。詳細は公式HPを要確認。 |
| 定休日 | なし(年中無休)※水族館のメンテナンスや気象状況による臨時休業あり |
| 料金 | 大人 2,400円、高校生 1,800円、中・小学生 1,200円、幼児(3 歳以上)800円 |
| WEBサイトやSNS | https://www.kyoto-aquarium.com |

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