来館者にしかわからない、知れば知るほど奥が深い韓国パビリオン 万博ストーリーズ

韓国、万博

こんにちは、ぱぱ記者Kenです。

巨大なLEDスクリーンやK-POPなど話題に事欠かない韓国パビリオンは、目立たないように来場者を魅了するポイントがいくつも用意されているパビリオンでした。
まずは外観。韓国パビリオンの前面を覆う横27m、縦10mの圧倒的な規模のLEDスクリーンと迫力の映像が目を引く韓国パビリオンですが、外観にはそれ以外にも見るべきポイントがたくさんあります。韓国、万博

建物全体は、余白の美を盛り込む白色と韓国の軒とチョゴリのような曲線で表現され、韓国館の主要空間である日光と照明で演出された韓山モシ(からむし)ホールは韓国の伝統製造業と現代製造業の共同作業で産み出されています。韓山モシホールは入館のために列を作って待っている場所になるので、待っている間にスマホの画面ではなく、建物を隅々まで眺めてみて下さい。

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画像提供 大韓貿易投資振興公社・KOTRA

真っ白で統一されたホールの天井部分は勿論、ホール全体を見回すと入口にはポソン(足袋)、ヨンマル(大棟)などがあり、全体的に柔らかなデザインは韓服の袖の曲線を象徴的に表現していて韓国建築やデザイン、伝統を感じられる空間になっています。

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画像提供 大韓貿易投資振興公社・KOTRA

自然から得たカラムシ繊維で織られる韓山モシは光と空気を透過する性質があり、自然光の下で多様な表情を見せ、風が吹いたり湿度が変われば形が微細に変わり自然と相互作用する生きている自然媒体なので、その息吹をぜひ感じてみて下さい。

入館する直前には声を録音するボックスが並んでいて、そこで「あなたにとっても一番大切なものは?」という問いに答えて、その声を録音します。韓国、万博 韓国、万博

パビリオンに入ってすぐの第1館で、来館者から集められた世界各国の言葉で回答されたコメントをAI技術で加工し、音楽として再構成します。録音された声は、音声だけでなく独特な光の形に視覚化されることで、音と光が連動した共感覚インスタレーションとして生まれ変わります。
第1館では、ムービングライト照明132本を天井と四面に設置、41台のスピーカー、4台のウーファーでどこにいても同じサウンドを経験できる様に工夫されていて、音楽と照明が一体となった華やかなパフォーマンスはまさにK-POPのライブ空間にいる様なドキドキワクワク感を感じさせるものでした。韓国、万博 韓国、万博

第1館のテーマは「音と光を集め、みんなが一つに」で、言葉の壁を超え、人と人をつなぐことを目指していて、異なる人々の思いや心をテクノロジーとアートが融合した演出で創り出しています。

第2館のテーマは「荒廃した都市から、いのちの回復へ」で、韓国の水素燃料電池技術が、廃墟を「いのちの回復」へとつなぐことを表現しています。
第2館では、現代文明を象徴するコンクリートや日用品を壁に埋め込んでいて、産業化以降の荒廃した都市文明の未来像を視覚的に表現しています。韓国、万博来場者は、床に設置されているオブジェから伸びているパイプの様なものに息を吹きかけると、それが上へ移動していき、H2と書かれた装置に取り込まれます。韓国、万博 韓国、万博 韓国、万博

これは人間の吐き出す息に含まれる二酸化炭素と水素を化学反応させることで水が生成され、それが泡となって上から降ってくる様を現しています。韓国、万博またこの仕組みは水素燃料が化学反応して電気エネルギーを生成する際に水を排出することも同時に紹介しており、テクノロジーと人間が共に創り出す持続可能な未来を体感させてくれます。

第3館のテーマは「同じ時間の中のメロディー」で、音楽を通じて、今を生きる世代から未来へ、大切な価値をつなぐことを伝えています。
この空間は没入型3面スクリーンシアターになっていて、2040年を生きる韓国の女子高生スヨンが、未来技術を使って、2025年に祖父が残した未完成の楽曲を完成させていくショートストーリー映像として展開されます。
「家族」と「愛」、そして「世代間の絆」という不変の価値を伝えることが目的です。韓国、万博

映像内ではK-POPやダンスは勿論、韓国ならではのコンテンツを紹介し、過去と未来が同じ空間に存在しているような映像演出を通じて、時代が変わっても自分たちが大切にする価値は失われることなく続いていく、といったメッセージを発信しています。
映像内で自動演奏ピアノが奏でる音楽は、作曲家のイ·ジスが実際に演奏した繊細なタッチをそのまま盛り込んで、映像とともに正確にかみ合って再生されています。韓国、万博 韓国、万博

映像の末尾に登場するQRコードは、未来のスヨンが自分が完成させた曲とダンスを映像で残して、祖父に転送するメッセージにアクセスするものなので、忘れずにQRコードをスキャンするか写真に撮っておいて下さい。

これを通じて、「大切な価値は次の世代にも受け継がれる」ということを伝え、来場の際に最初に問われた「あなたにとって一番大切なものは何ですか?」の質問にすべての来館者が自分だけの回答で始まり、第3館の映像を通じてそのメッセージが完成する仕組みになっています。

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