こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
大阪市立美術館は、大阪万博のイタリア館で展示されていた作品の一部が出展される特別展「天空のアトラスイタリア館の至宝」を、2025年10月25日から2026年1月12日の会期で開催しています。
開幕前日の24日にはメディア向けの内覧会があり、関西中から集まったのではないかと思うほど多くのメディア関係者やインフルエンサーなどが会場に詰めかけました。
開催に向けて、美術館の内藤館長から、特別展開催に込めた想いが語られ、イタリアアートの専門家である神戸大学大学院の宮下規久朗教授による展示物の解説がありました。
ファルネーゼのアトラスは、16世紀に発掘された当時、腕や足がなく、顔も欠けていたものを復元して今の形になったことや、西暦150年当時に作られた天球に描かれている星座、42の位置や形がかなり正確に出来ていることなどが紹介されました。
観覧の際に、足や腕の付け根辺りに注意を払ってみてり、星座も一つずつ眺めてみて下さい。

正義の旗に関しては、天使は偉くなるほどに小さくなっていくので、顔だけで描かれている天使は他の天使よりも位の高い天使だったことや、作者であるピエトロ・ヴァンヌッチはレオナルド・ダ・ビンチの兄弟子だったこと、彼の通称が「ペルジーノ」だったのは、彼が作品に描かれている街、ペルージャの出身だったことやペルージャ出身者がそう呼ばれていたことからヴァンヌッチはペルジーノと呼バレる様になったことなどが紹介されました。

アトランティコ手稿は、全部で1119枚あり、その中から、大阪にちなんで「水」に関連する2枚、『アトランティコ手稿』第156紙葉 表《水を汲み上げ、ネジを切る装置》と『アトランティコ手稿』第1112紙葉 表《巻き上げ機と油圧ポンプ》を選んでイタリアから送ってくれたそうです。

『アトランティコ手稿』第1112紙葉 表《巻き上げ機と油圧ポンプ》

『アトランティコ手稿』第156紙葉 表《水を汲み上げ、ネジを切る装置》
ダ・ヴィンチは左利きだったこともあり、図面内に書かれている文字は鏡文字と呼ばれる右から左に書いた文字になっています。そのため、裏から見ると普通に読めるのですが、表から見ると、一般人にはかなり読みにくい筆記になっていることなどが紹介されました。
同展は、大きく3つに分けられていて、第1章「神話と宇宙」では古代からルネサンスに至る西洋美術史の流れを象徴する「ファルネーゼのアトラス」が展示されていて、第2章「信仰と交流」では巨匠ラファエロの師ペルジーノの傑作「正義の旗」が、そして第3章「英知と創造」ではルネサンス期を代表する万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿「アトランティコ手稿」の中から日本初公開の2枚が展示されています。
第2章の正義の旗の部屋には、伊東マンショが当時着ていたであろう衣装を再現したものが展示されていて、今後、準備が出来次第、伊東マンショの複製画がイタリアから届き、展示されることになっています。

これらの展示作品以外に、各部屋にはデジタル映像が用意されていて、それぞれ2分から3分以内の短いものですが、それぞれの作品を理解するのに役に立つ情報を提供してくれているので、ゆっくり視聴することをオススメします。
順番が逆になりましたが、特別展の会場に入ると最初の部屋では、イタリアパビリオンで最初にイタリアを紹介する映像を鑑賞するようになっていましたが、それと同じ映像が投影されているので、パビリオン入れなかった人は絶対に鑑賞し、万博気分を味わって下さい。
パビリオンへ入場したことのある人は、万博を思い出してみて下さい。
ここまで読んで頂いたあなたはラッキーパーソン。
入場券が発売から一瞬で売り切れて、予約も取れない状態の「天空のアトラス イタリア館の至宝」の招待券を2組4名の方にプレゼントします。
ただし、応募できるのは絶対に転売などせず、自分で会場へ足を運ぶことを約束してくれる人だけに限ります。
入場には予約は必要ないチケットですが、予約枠が開放された場合は、予約してから鑑賞にいくことも可能。
すでに公式にも発表されていますが、会場では連日混み合うことが予想されているため、この招待券を持って会場へ向かっても、かなりの時間、列で並ぶことも想定されますので、それらの状況も含めての招待券になります。
広報担当者からは、「現状ではまだどう対応するか検討中ですが、もしかしたら一般の列とは別に招待券所有者の受付をするかもしれない」というお話しを聞いているので、当選された方は会場へ行かれる前に、公式HPやSNSをチェックして最新情報を確認して下さい。
応募はこちらから。
開催概要
| 日伊国交160周年記念 大阪・関西万博開催記念 特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」 | |
| 会期 | 2025年10月25日(土)~2026年1月12日(月・祝)(65日間) |
| 休館日 | 毎週月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌平日休館)、12月29日~1月2日 |
| 開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
| 会場 | 大阪市立美術館 大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内) |
| 観覧料 | 一般1,800円(1,600円) 高大生1,500円(1,300円) 小中生500円(300円) ※( )内は20名以上の団体料金。 |
| 美術館ホームページ | https://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/expo |

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