こんにちは、ぱぱ記者Kenです。

閉幕が迫る10月4日、ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier 「WA」スペースで、大丸心斎橋店が主催する都市養蜂で自然豊かな街に「環境や地域共生を考えた都市養蜂～心斎橋はちみつ」をテーマにしたイベントが開催されました。

トークイベントでは、大丸心斎橋店の屋上でも取り組む養蜂の活動について、東京・銀座や大阪・梅田で活躍する専門家を招いて、ミツバチの生態を学ぶワークショップや都市養蜂のメリット、今後の展望などが語られました。

万博会場で養蜂？と思われる方もいるかもしれませんが、今回の万博のテーマはSDGsやサステナビリティー（持続可能性）であり、環境保護は、どの国のパビリオンでも重要なテーマとして取り上げています。

その中に養蜂も含まれるのです。養蜂と聞いて「ミツバチを飼育してハチミツを作ること」という想像をするのではないかと思いますが、それは全く正しい想像です。しかし十分ではありません。

ミツバチが花から花へ飛び回り蜜を集める際に、花の受粉を手伝っています。その結果、花が枯れた後に実がなり、種ができ、次世代へ植物の生命が繋がれていきます。その途中で、私たち人間は葉や実を取って食料として摂取しています。

あの天才アインシュタインは「ミツバチがこの世の中からいなくなると、我々人間は4年以内に生存できなくなる」と言い切っています。それほどミツバチの存在は我々の生活に取って大きなものなのです。

しかし、そんなミツバチの数は過去10年で4分の３に減ってしまっています。このまま行けば、遅かれ早かれミツバチがいなくなってしまう時が来ますが、それは同時に人間も生存出来なくなるということを意味します。

そのため、世界各地でミツバチを保護し、繁殖させる活動が行われていて、都市型養蜂はそのミツバチの保護をしながら人間がミツバチと共存していく方法の1つなのです。

今回の万博会場内でも、モナコ公国パビリオンでは、パビリオンの敷地内の一番奥のエリアにミツバチの生態を紹介する巨大なパネルやボードを設置して、ミツバチたちが危険に晒されていることを伝えています。

また、大人気のイタリアパビリオンでも屋上ガーデンの緑の中に、色とりどりのミツバチの巣箱を展示しています。他にも多数のパビリオンでミツバチに触れているイベントやセミナーも開催されていました。

世界視点では養蜂は環境保護の一環でSDGsの取り組みの一つでもあることが、万博に参加している各国の展示から知ることができるのです。少しでもミツバチの生態や、私たちがミツバチの生育環境を守るためにできることを知ることはとても大事なことなので、閉幕までに会場へ行かれる方はぜひそういうところにも目を向けて欲しいです。

勿論、万博が終わっても、やるべきことは変わらないので、独自にでもミツバチについて学んで何かしらのアクションを起こしてみて欲しいです。

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