こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
2024年7月6日(土)~ 9月1日(日)の期間、あべのハルカス美術館にてあべのハルカス美術館開館10周年記念「広重 ―摺の極―」が開催されます。
広重は、北斎とともに浮世絵版画の世界に風景画と花鳥画のジャンルを確立したことで高い評価を得た画家。
「広重 ―摺の極―」は、国民的な浮世絵師ともいえる知名度と人気を誇る広重の初期から晩年までの画業を総覧し、広重作品の素晴らしさと、あまり知られていない魅力的な作品を紹した展示会になっていて、全体を8章で構成し、最初の4章では広重の時代ごとの作品の移り変わりを順を追っていき、後半の4章では描かれる対象物や作風などで纏められています。
作品全体で340点もあり、広重の代表作である「東海道五拾三次(保永堂版)」、「木曾海道六拾九次」、そして「名所江戸百景」の各シリーズから選りすぐりの作品や、「本朝名所」、「東都名所(一幽斎楽器)」、「近江八景」、「京都八景」、「浪花名所図会」、「江戸近郊八景」、「東都八景 扇面」の全作品が前期、後期に分けて展示されるので、見応え抜群。
1枚1枚見ていくとあっという間に時間が過ぎてしまいました。これが100年、200年前に描かれた絵なのか、と思うほど色鮮やかで、繊細でいて大胆な配色や筆使いに感嘆しきりでした。
展示される作品のうち約8割がジョルジュ・レスコヴィッチ氏の所有するコレクションから提供されたもの。
レスコヴィッチ氏に広重の作品の何に魅せられたのか訊いてみたところ、「彼の作品は世界最高の風景画で、眺めているだけで、絵の世界にひきづり込まれるところ」と教えてくれました。レスコヴィッチ氏は元々日本文化に興味を持っていたそうですが、これだけのコレクションを揃えるまでに興味を持ったのは驚きです。
そして、「以前、ゴッホと広重の作品を並べて展示しているのを見たことがあるが、その時に、広重がゴッホに多大な影響を与えた、という話を聞いた」とも。
広重の作品に惹かれたのはレスコヴィッチ氏だけではなかった様です。
日本よりも海外でより高い評価を受けている感のある日本のアート作品。一人でも多くの日本人にも見ていただき、その魅力に触れてもらいたいです。
展示会情報
あべのハルカス美術館開館10周年記念 広重 ―摺すりの極きわみ― | |
会場 | あべのハルカス美術館 |
住所 | 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F |
開催期間 | 2024年7月6日(土)~ 9月1日(日) 前期:7月6日(土)~ 8月4日(日) 後期:8月6日(火)~ 9月1日(日) |
開館時間 | 火~金 / 10:00~20:00 月土日祝 / 10:00~18:00 *入館は閉館30分前まで |
休館日 | 2024年8月5日(月) |
入館料 | 一般 1,900円 大高生 1,500円 中小生 500円 |
HP | https://www.aham.jp/exhibition/future/hiroshige/ |
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