こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
先日、あべのハルカス近鉄本店で開催されたフェムケアイベント「Love Myself ! 〜フェムケアの扉を開こう〜」に出店されていたブランドから色々とお話を聞いてきたので紹介します。
各社、また各担当者さんが熱い想いを持って伝えてくれたのですが全部は書ききれないので、興味を持った方は、ぜひHPやSNSなどチェックしてみて下さい。
「明日 わたしは 柿の木にのぼる」「明日 わたしは 柿の木にのぼる」という名前のデリケートゾーンケアブランド。
ブランドが販売するのは、柿の果皮から抽出した成分と厳選した植物由来成分を配合したデリケートゾーンケア製品。オイルやクリーム、石鹸などで地元福島県の柿の皮を使用しています。
同ブランドを製造販売する(株)陽と人の代表である小林さんは、オーバーワークで体調を崩したことをきっかけに生活を見直したり、妊娠中にホルモンバランスの乱れを経験し、出産後は慣れない育児などで不安を抱いたという経験を活かしてこれらの製品の開発をスタート。
「デリケートゾーンは自分の心と身体を知るバロメーター」だと言い、デリケートゾーンに「明日 わたしは 柿の木にのぼる」のオイルやクリーム、ミストなどを使ってホルモンバランスを整えることで体調の維持、改善を行い健康を維持して行くことをサポートするそうです。
また同社の製品は、利用者の身体に優しいだけでなく、環境にも優しい配慮がなされています。これまで柿農家が捨てていた柿の皮を取り寄せ、その成分分析を行った結果、皮に含まれるタンニンやポリフェノールに保温、保湿、防臭、抗菌効果など様々な効能があることがわかり、その成分を利用して製品化しています。捨てられていた柿の皮を再利用することで農家も助かりますし、ゴミとして処分される量も削減出来て三方良しになっています。
HP https://ashita-kaki.com/
Instagram https://www.instagram.com/ashita_kaki/
Girls leap代表の宮口真由美さんが10歳になった娘のために開発したという吸水サニタリーショーツ。そこから想いが拡大して、学校で生理用品を出すコソコソドキドキから女の子を守りたいということでGirls向けにナプキン不要の吸水サニタリーショーツを販売することに。
全国を巡って撥水性のある生地で水分が生地の表面で拡散するものを探すのに苦労したそうで、アパレル事業をやっているが故に探し出せた素材だったとのこと。ショーツ全体では二重構造になっていて、吸水部分は4重層になっているので薄くても漏れない様に工夫されています。また同時に履き心地を優先させたので薄さを追求しています。
子供が履くことを念頭においているので、安心して履ける様に国産に拘っていても金額を抑えているところに母親の愛を感じます。ママ友などに相談した結果、子供の成長に合わせて買い換える必要があることや複数枚必要なことを考慮して3枚で1万円位に収まる様な値付けにしたとのこと。
実際には子供だけでなく大人も使用可能なので母娘での使用もありです。
昨今、大手アパレルメーカーがこぞって吸水ショーツ市場に参入して来ているので競争が激化しており、Girls leapの様な個人で奮闘する零細メーカーは想いだけでは存続出来ず、独自性を出さないといけない、とその苦労を笑って話してくれました。
世界中を飛び回っているオーナーの宮口さん曰く、日本ではフェムケアやフェムテックの分野に関しては、各個人がそれらについて「調べる作業」をするところから出遅れているそうです。
また海外と比較すると興味深いことがわかります。ヨーロッパではSDGsや環境に配慮して使い捨ての製品は避けられる傾向にあり、圧倒的に使い捨てのナプキンが市場を占める日本とは真逆。そのためナプキン以外に吸水ショーツや月経カップ、タンポンなどの選択肢が豊富にあり、スーパーやドラッグストアなど専門店でないお店にも多くの種類の製品が棚に並んでいます。性に関する教育も進んでいるし、家族や友人、知人とオープンに話せる環境も整っているとのこと。
この分野に関しては日本は完全に後進国と言えそう。
Girls leapの吸水ショーツは心斎橋パルコの10階で常設販売されています。またオンラインでも購入可能。
余談ですが、シンガポールにあるロフトでも取り扱ってくれているそうですが、吸水ショーツへの理解がまだまだらしく、苦戦中とか。
HP https://www.girls-leap.com/
Instagram https://www.instagram.com/girls_leap/