こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
大阪府と京都府の府境いにあるアサヒグループ大山崎山荘美術館は、2026年4月に開館30周年を迎えたのを記念し、2026年9月19日から企画展「開館30周年記念 ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」と「開館30周年記念 没後100年 クロード・モネ展」の第2期展示を開催している。
同美術館は、豊臣秀吉と明智光秀が戦った山崎の合戦のあった場所にあり、木々に囲まれた自然豊かな環境と一体化している。
木々の間から聞こえる鳥たちの囀りや虫の声、そして水面でキラキラ光る日差しなど、美術館に足を踏み入れる前からその場にいるだけで癒されそうな空間に囲まれている。

美術館の建物自体は、私邸として建てられたもので西洋様式の建築。その後、美術館開館に際して増築された。安藤忠雄設計による「地中の宝石箱」(地中館)は自然との調和を意識した半地下構造で、クロード・モネの《睡蓮》を常設展示するための場所。さらに2012年には、温室跡地に「夢の箱」(山手館)が新設され、自然と一体となる建築美を実現している。
現在、開催されている企画展「開館30周年記念 ジョルジュ・ルオー ―いつくしむまなざし、祈りの筆あと」は、この「夢の箱」で作品を展示している。
アーティストのジョルジュ・ルオーは、作品に何度も手を加えて上書きすることが多かったと言う。サーカスのピエロを多数描いており、当時の社会を風刺した作画が多く残されている。
初期の頃の作品は全体的に色が暗いものが多いが、時を経るに連れ、明るい色彩の作品が増えていくが、これは彼の心の変化を現している。
同展示の会期は、2026年12月6日(日)まで。休館日は月曜日だが、祝日の場合は翌日の火曜日が休館。また11月24日、11月30日は開館。
「地中の宝石箱」は安藤建築ならではの半地下で自然光とのバランスが考えられた作りになっている。
「開館30周年記念 没後100年 クロード・モネ展」はこの中で開催されており、広い空間に同館コレクションの軸のひとつであるモネ作品全8点を第1期、第2期に分けて6点ずつ展示している。時期により一部入れ替えをしているので、来るたびに違うモネの作品を鑑賞することができる。

クロード・モネ《睡蓮》1914-17年 アサヒグループ大山崎山荘美術館
所有する《睡蓮》5点、と《日本風太鼓橋》ほか3点の所蔵品全8点をすべて陳列するのは、じつに10年ぶりのことで、モネの作品を堪能する貴重な機会でもある。
同展示の会期は、2027年4月11日(日)まで。休館日は月曜日と12月7日から18日と12月28日から2027年1月4日。月曜日が祝日の場合は翌日が休館。また202611月24日(火)と11月30日、2027年3月29日、4月5日の月曜日は開館。
どちらの展示会も、滅多に鑑賞することができないようなコレクションを展示しており、これらを鑑賞するだけでも同美術館を訪れる価値がある。しかし、同美術館の魅力はそれだけではない。
先に紹介した5500坪にも及ぶ庭園に加え、建築物としての魅力もそこかしこに散りばめられている。当時から備わっているステンドグラスやドイツ製の特注のガラスだったり、自然光が差し込む天窓や、歴史を感じる建物の作りなど、館内を歩いているだけでも、あちこちに目がいき、ため息が出るほど美しい。

そうやって館内を巡っていくと、上記の企画展以外に、常設の展示もあり、思想家であり、民藝運動創始の中心人物であった柳宗悦にゆかりのある祈りにまつわる収蔵品や、スタジオグラス作家の舩木倭帆が制作した花瓶の数々が展示されていて、館内のどこへ行っても飽きることなく楽しめる。

同美術館の楽しみ方はそれだけではない。2階のバルコニーに面したカフェでは、スイーツやスペシャルティーコーヒーなどが楽しめる。

若き日のルオーが修業を積んだ工房のステンドグラスを思わせる「ルオーのステンドグラス」
バルコニーからは桂川、宇治川、そして木津川の三川が合流する天王山南麗を一望でき、そこでのコーヒータイムは美味しいリラックスタイムだ。
多くの固定ファンを持つアサヒグループ大山崎山荘美術館は規模は大きくないが、市街地にある大型の美術館に負けないくらいにたくさんの見どころがあり、アート作品だけでなく自然の美しさや建物のユニークさ、癒される世界観などじっくり時間をかけて楽しめる場所だ。

モネファンなら外せない訪問地だろうし、多くの人にとっても人生で必ず訪れておきたい場所の1つと言えるのではないだろうか。
同美術館の開館時間 は午前10時から午後5時。最終入館は午後4時30分。入館料は、一般 1,500円、高大生 700円、中学生以下無料。詳細はHPへ。https://www.30th.asahigroup-oyamazaki.com/

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