こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
バルト三国と言う括りで日本では知られているかもしれないラトビアとリトアニアは仲良く一緒にバルティックパビリオンとして出展しています。
バルト三国のもう一つ、エストニアは、当初予算がなく不参加を決定。後に予算の確保が出来たのですが、その段階で参加受付の期限が過ぎていたらしく、残念ながら参加出来なかったそうです。
「残念だったね」とこの話を教えてくれたスタッフに伝えると、「また次の万博があるから問題なし」と、笑顔でとてもポジティブなコメントが返って来ました。
5カ国が共同で出展している北欧館でもこれに近い雰囲気を感じたので、北欧地域に共通の発想なのかもしれません。色々学びがあります。
パビリオン内は白一色に統一されていて、とても清潔感のある印象。また白銀や銀世界と言う白い世界を連想させてくれました。
両国は自然がとても多く、国土の大部分を占める森林などの自然を軸にした展示になっていて、両国でこれまでに採取されてきた植物300種以上が個別に保存されて展示されています。特製のガラスで出来た空間に入れられている様なのですが、押し花に近い保存方法ではないかと思います。
それぞれの植物の特徴が説明されていて、最も古いものは約100年前に採取されたものも展示されています。
また、このガラスケースは凹型のカーブがついているのですが、ガラス自体特別な加工が施されていて、反射しにくいものを使用しています。そのため、ガラスのすぐ前までカメラを持って行って撮影しても映り込みがない、というなかなかの優れものなのです。写真を撮る人には有り難いガラスですが、本当の狙いはこのガラスを博物館や美術館などに売り込みたいと言うところにあるらしいです。各国、いろんな思惑がありますね。
この日、バルティックパビリオンにいたスタッフは全員が女性で、ラトビアかリトアニアの方で、全員が日本語を話ました。大学で勉強した人や日本に住んでいたことがある人などで、日本と両国の比較やリトアニアとラトビアの違いなど色々とお話しを聞かせてもらいました。
両国は南北に隣あっているが言語は全く違っていて、お互いの文字は読めるが発音や意味が違うので会話は出来ない。だからパビリオン内では英語が公用語の様なもの。またラトビアが北側でリトアニアがその南側に位置しているので、緯度が高い位置にあるラトビアの人はどちらかというと内向きで、リトアニアの人は外交的。少しの緯度の差でも外気温がマイナス20度とかになるので、少しでも気温が高い方が外へ行ったり、人と触れ合ってコミュニケーションを取ることが増えるので、そういう国民性になったのではないか、と教えてくれました。
館内の話に戻ると、両国を紹介するビデオが多数ありますが、これらは国別ではなくバルティックエリアとして紹介されています。また、バルティックの森で植林活動が続いているのですが、その内の一本を自分の木として認定してくれるのでぜひ登録してみて下さい。登録すると自分の木がどこにあるか知らせてくれます。
バルティックパビリオンの入り口にはミャクミャクと並んでかわいキャラクターの人形が置かれているのですが、それはバラビちゃんで、2022年に生まれたリトアニアのゆるキャラ。ここでは公式アンバサダーを務めています。リトアニア語でヤマドリダケの意味で「Baravykas(バラヴィーカス)からバラビちゃんになったと教えてくれました。
そのため、バラビちゃんのコーナーがパビリオンの真ん中辺りにあり、バラビちゃんのお気に入りを紹介していて、何かほっこりします。
地理的には遠い国ですが、両国にとって日本はそんなに遠い国ではなさそうですし、スタッフが日本語を話せるので、皆さんも来館時は色々とお話ししてみて下さい。

