こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
2026年8月5日から11日(火)の7日間、あべのハルカス近鉄本店タワー館11階の美術画廊にて、「土田康彦 ヴェネツィアンガラス展 僕が僕であるために」が開催中。
本展は、ガラス作品で世界トップクラスのアーティストとして認められている土田康彦氏が過去10年間に渡り制作した作品を一堂に展示する過去最大規模の個展。惹き込まれるような美しさの作品が会場内の配置されており、『光の束』『桜の記憶』『桜吹雪』『楽時碗』『地中海』『イノセント』『水溜まり』の7つの自身を代表する作品シリーズから約200点を公開している。

「ガラスの詩人」とも評される土田氏の哲学を感じさせる作風を、インパクトあるフォームと色彩の壮大な作品群から体感できる展覧会だ。

土田氏は作品を制作するプロセスをこう説明する。まずアイディアが降りてくる。次にそのアイディアを言葉で表現する。この際に土田氏は詩と言う表現方法を用いる。その次に言葉を平面の絵に変換し、最後にその絵を立体的な作品に昇華させる。こうして出来たのが、会場内に並べられている美しい作品たちだ。

言葉から平面、そして立体へ
出展している作品を制作していた過去10年間を振り返ると、世の中では経済危機があり、コロナがあり、戦争があり、エネルギー問題があり、AI革命が起こった激動の10年だった。土田氏は、この十年、常に新しいデザインを描き、新しいコンセプトを考え続けてきた。なぜなら、どれほど時代が変わろうとも、人が人の手によって作られたものに心を動かされる瞬間は、決して消えないと信じているから、だと言い、この十年の作品たちは、単なる「作品」ではなく、その時代ごとの彼自身の体温の記録だったのかもしれない、と語っている。

土田康彦氏
嬉しかった日の色。苦しかった日の形。希望を失いそうになりながら、それでも前を向こうとした痕跡がそこから見え隠れしている、そんな作品なのだ。
会場に入ってすぐ目を惹いた作品をみて回って行くと、アート作品だとわかっていても、このまま実生活でも使ってみたくなるものが沢山あった。
土田氏に「実際に使用できるのか?」と訊いてみたところ、「ヴェネツィアンガラスは実用には向かない素材で、水を入れたりすると汚れが残り、美しい色味がくすんでしまう」と説明してくれた。
ただ購入した人がどう使うかまで拘束するつもりはないので、そこは所有者の判断に委ねるとのことだった。
このような作品が一つ室内にあるだけで、その空間の雰囲気が全く違ったものになるのだろうと感じ、またその放つエネルギーを感じる日常を過ごせたら、と憧れてしまう。
鑑賞するだけならコストはかからないが、この空間にいるだけで何か得した気分になれるので、時間のある方はぜひ足を運んでみて欲しい。
また、土田氏は会期中、毎日在廊の予定なので、タイミングが合えば、作家自らの言葉で作品について話を聞ける可能性も。
◾開催概要
展覧会タイトル:「土田康彦 ヴェネツィアンガラス展 僕が僕であるために。」
会期:2026年8月5日~11 日(火)
時間:10時~20時(6日は19時まで/最終日は15時閉場)
料金:入場無料
会場:あべのハルカス近鉄本店タワー館11階 美術画廊

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