こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
綺麗なセミナールームを持つオーストラリアパビリオンで開催されたのは「南オーストラリアと日本 ー いのちの未来社会の共創」という医療系のセミナー。
バイオやメディカルは大阪万博のテーマの柱でもあるので、閉幕を前にして万博に相応しい内容ではないかと思い、セミナーに参加してきました。
南オーストラリア州政府が主催して行われた同セミナーは、南オーストラリア州に本社を置くFertilis社やUING Virtual Touchscreenが最新の研究や実用化間近のサービスや製品を紹介していました。
南オーストラリア州政府 日本・韓国担当 リージョナルディレクターのサリー・タウンゼントさんの日本語と英語の混じった挨拶のあと、Fertilis社から同社サービスの説明や、主力商品のmicroICSI(マイクロICSI)のシミュレーション動画を使った画期的な取り組みを紹介しました。
microICSIというデバイスを利用して受精卵を作る際の作業を効率的にし、そしてより簡単で確実に精子と卵子が受精するようになるというものです。すでに実証試験は行われていて、成果を出しているので今後、臨床試験へ進んでいく予定です。
その後、UING Virtual Touchscreenから医療用非接触ビューアーというアプリが紹介されました。これは直接画面に触れずにスクリーン内のイラストや画像を拡大縮小したり、回転させたり、と自由に動かすことができるもので、映画の世界のようなことが出来る近未来的な機能を備えています。
これを使うと、手術中のドクターが患者を目の前にしながら、デジタルデータを使って目視で確認できないところをその場で何にも触れずに確認出来るので、途中でモニターを触るために手袋や医療用ガウンの着脱をする必要が無くなり、時間や費用の節約に繋がります。
手術の品質向上以外に、時間と費用が節約でき、医師の負担も減るというメリットだらけの技術です。
今すぐにでも世界中の病院やクリニックに導入してもらいたいと思える優れた製品でした。
他にも日豪の交流や医療系のスタートアップ企業の相互支援など幅広い分野で協力していることなどが紹介されました。

