mamaコムマルシェで万博関連グッズを展示 パビリオンの移築情報まとめ

mamaコムマルシェ、万博

こんにちは、ぱぱ記者Kenです。

11月16日に都島で開催されるmamaコムマルシェで、先月閉幕した2025大阪万博に関連したグッズの展示と、万博のテーマでもあった環境保護やSDGsについての取り組みの紹介などをするブースが出展されます。

ブースでは、ポルトガルパビリオンに吊られていたロープや北欧館で展示されていたライスペーパー、ブラジルパビリオンで紹介されたバイオプラスチック製の袋などが展示されます。

また今回の万博に出展していた各国のパビリオンのうち幾つかが閉幕後に建物の移築先や展示品など部分的な譲渡、移設を発表しているので、以下に纏めてみました。

1)関西エアポート株式会社は、以下のものを各パビリオンから譲り受け、管轄する3つの空港に展示、設置する。
■海外パビリオン
・オーストラリア コアラ像/関空または伊丹
・ベルギー 屋外クッション/関空・伊丹・神戸
・カナダ カナダ国立公園庁の赤い椅子・木製パネル/関空mamaコムマルシェ、万博・中国 竹簡をデザインした外壁パネル/関空mamaコムマルシェ、万博・フランス モン・サン=ミッシェルの修道院と厳島神社の大鳥居/関空mamaコムマルシェ、万博・フランス ノートルダム大聖堂と首里城/関空mamaコムマルシェ、万博・フィリピン(予定) 藤のベンチ/関空または伊丹
・タイ 「タイのソンクラーン」世界中の人々に人気の水かけ祭り/関空または伊丹
・英国 植栽電話ボックス 関空mamaコムマルシェ、万博

■国内パビリオン
・パナソニックパビリオン ノモの森 ツリーオブジェ/関空または伊丹
・住友館 UNKNOWN FOREST ランタン/住友館の建築材料からできたベンチ/関空
・大阪ヘルスケアパビリオン Wolf Bench/ Blue & Brown Fur/関空、伊丹
・大阪ヘルスケアパビリオン 気流空間洗浄機「ドクトーレ」/関空

2)ルクセンブルクパビリオンは交野市の閉校になった交野市立第一中学校跡地に移設予定で、移築後は子育て支援施設として活用するそうですが、具体的な内容はまだ発表されていない。mamaコムマルシェ、万博

ルクセンブルクパビリオンを建設した山梨県韮崎市の企業、内藤ハウスの敷地に、ルクセンブルクパビリオンの庭に植えられていたイロハモミジを植え替える植樹祭が10月30日に行われました。mamaコムマルシェ、万博

ルクセンブルクパビリオンは他にも基礎ブロックをネスタ神戸内の公園造成に使うなど、ほとんどの資材の再利用先が決まっています。

3)イタリアパビリオンで、モリーゼ州のプレミアータ・フォンドリア・マリネッリ社の職人が「イタリアと日本の友好」や「人類の平和」、「未来への希望」を願って制作した鐘が展示され、その展示の翌週、この鐘は大阪市中央区のカトリック玉造教会に移設された。

4)オーストラリアパビリオンの建設に使われた材料は、基礎構造の80%が、2021年に開催された東京五輪と2022年に開催されたバーミンガム・コモンウェルスゲームで使用された建材だった。
関西エアポート株式会社が譲り受けるコアラ以外のエミューとカンガルーの巨大彫刻は、東京にあるオーストラリア大使館が引き取る。パビリオン外に植えた在来植物の一部は神戸の学校へ寄付されるという。

5)カナダパビリオンもオーストラリアパビリオンと同様に、建材は東京五輪のものを転用していた。構造的な梁や床には東京オリンピックで使用した資材を再利用し、解体後は業者の保管倉庫に戻る。
パビリオン入口に設置されていた「CANADA」サインは、宮城県名取市にあるコミュニティー拠点「メイプル館」に移築された。mamaコムマルシェ、万博

6)他所で使用していたレンガを再利用したウズベキスタンパビリオンは、パビリオンで使用したレンガを次の現場で再利用することが決まっている。
また、上部で使用されていた木材は、日本各地から切り出して集めたものだが、今後ウズベキスタンに持ち帰り、新たに文化と地域コミュニティの拠点として活用されることが決まっている。mamaコムマルシェ、万博

7)チリパビリオンは釘を使わずに木材を組む工法、CLT(Cross Laminated Timber)で内部構造を「移動可能」な形で組み上げていた。200人の女性が3ヶ月かけて織った700kgの巨大織物「マクン」と木組み構造は一緒にチリへ船で運んで持ち帰る。持ち帰ってチリ国内で再び組み立てて国民が自由にアクセスできる場所で再建する計画。mamaコムマルシェ、万博

8)アイルランドパビリオンの彫刻作品「マグナス・リン」は京都の知恩院に移設される予定。mamaコムマルシェ、万博

9)ヨルダンパビリオンに展示していた砂と鉱石を大阪府に寄贈し、万博記念公園に移動させて公園内で展示する予定で、モニュメントに加工して披露する方針。寄贈されるのは同国の砂漠地帯「ワディラム」の赤い砂数百キロと鉱石。mamaコムマルシェ、万博

他にも万博期間中に誕生した出展地域間連合「サンド・アライアンス」でつながった鳥取県が引き取り「サンド・アライアンス」の交流継続のシンボルとして、夢みなとタワー(鳥取県境港市内)に「サンド・アライアンス交流記念エリア」を設置し、そこに展示をするという。mamaコムマルシェ、万博

10)クウェートパビリオンの「翼」は佐賀県に引き継がれます。
この「翼」を手がけた佐賀県多久市の山口産業は、佐賀の技術力を世界に発信することを目的に、クウェートと佐賀県との三者間で合意して翼を移設することになったそうで、具体的な移設場所や時期についてはまだ調整中だということです。mamaコムマルシェ、万博この翼部分は「膜」と呼ばれる特殊なテント素材を使ってつくられています。

11)サウジアラビアパビリオンは、館内で紹介していたCCP(炭酸カルシウム光重合)という素材で3Dプリントするアブドラ王立科学技術大学(KAUST)の研究で生み出した人工サンゴを10月下旬以降、琉球大学、関西大学、障害福祉サービス事業を行うサンクスラボ(那覇市)に引き渡し、沖縄や与論島近海に移植する予定。mamaコムマルシェ、万博

12)大阪ヘルスケアパビリオンにあった「リボーン体験」という健康測定サービスで使用された測定器が、JR西日本の44駅に設置されている。新大阪、大阪、天王寺といった主要駅で健康チェックできるようになっている。測定項目は万博より少ないが、アプリ登録すれば継続的な健康管理サービスを受けられる。

同館に展示されていたiPS細胞で作った「心筋シート」の映像や心臓の模型、パネル展示などは大阪市内の最先端の医療拠点、中之島クロスに12月末までに移設し展示する。mamaコムマルシェ、万博

また同館は実際の建物が一部ではあるがその場所に残る唯一のパビリオン。土地とともに「先端医療、国際医療、ライフサイエンスに係る事業」を10年間実施することが出来る民間事業者へ売却される予定。mamaコムマルシェ、万博

13)パソナが建設した「PASONA NATUREVERSE」は兵庫県淡路島に移設予定で、同館の目玉として話題になったiPS心臓なども展示が行われる予定。mamaコムマルシェ、万博 mamaコムマルシェ、万博同じく淡路島のパソナの拠点には真ん中に白い球体が浮かぶ直方体のオランダ館も移設予定になっている。

14)シグネチャーパビリオンの1つで、中島さち子がプロデュースした「いのちの遊び場 クラゲ館」は広島県福山市が公共施設として誘致をしていますがまだ確定していないようです。

15)石黒浩さんがプロデュースしたシグネチャーパビリオン「いのちの未来」に展示してあったアンドロイド7体は、京都府南部の関西文化学術研究都市の施設に移設される。

16)ウーマンズ パビリオンin collaboration with Cartierは、2020年に開催されたドバイ万博で人気が高かった日本館のファサードを引き取って再活用したものだった。mamaコムマルシェ、万博

17)パナソニックグループパビリオン「ノモの国」で外観に飾られていたファサードフレームが2027年開催の横浜国際園芸博覧会で再度組み立てられます。横浜では蔦植物などを生やして植栽のようにする計画もあるそうです。mamaコムマルシェ、万博

パナソニックグループパビリオン自体には家電リサイクル由来の鉄約97トンの鉄骨を使い、幹線ケーブル891メートルには家電リサイクルの銅約1.2トンを採用しています。舗装ブロックは洗濯機約9200台分のガラスを使った世界初の技術を導入、と最初から「解体後」を設計に組み込んでいたことがよくわかる材料の選択になっている。

18)NPO法人ゼリ・ジャパンが建設した「BLUE OCEAN DOME」パビリオンは、モルディブ共和国にできる坂茂が建築設計を担当している海洋リゾート開発プロジェクトに移設され活用されることが発表されている。mamaコムマルシェ、万博

19)KDDI、日立、川崎重工。日本企業連合の「未来の都市パビリオン」は「万博を実証実験の場と位置づけ、来場者の反応を各社の事業開発の糧とする」としていて、来場者の反応、操作ログ、アンケート結果などを流用して、すべて収穫物が次の製品開発のヒントとなるような仕組みを構築している。

シアター体験のデジタルコンテンツは記録・展開を検討中。川崎重工の水素モビリティは春に「カワサキワールド」へ移設される。

20)2億円トイレとして話題になった「トイレ5」の一部は河内長野市の「府立花の文化園」に移設されることが決まった。mamaコムマルシェ、万博

21)モナコパビリオンに設置されていたミツバチの生態を紹介するボードが、梅田にあるCafé & Grocery「B HONEY」に譲渡され、カフェ内に展示されている。mamaコムマルシェ、万博

22)大屋根リングは万博のメインの入り口であった東ゲートに近い北東側200mだけを残し、それ以外は取り壊される。
残った部分は大阪市が管理する緑地公園という形で恒久保存し、万博開催中と同様に登れるようにし、木材に触れたり、匂いを感じたりできるようにするという。mamaコムマルシェ、万博 mamaコムマルシェ、万博大屋根リングに使用された木材のうち、約1500本相当分が、無償で地震の被害にあった能登半島珠洲市の災害公営住宅の建築資材として提供され、再利用される。mamaコムマルシェ、万博

これでも会場にあったパビリオンの数からするとまだまだ一部でしかありませんが、今後もっと多くの移築先や譲渡先が決まっていくと思います。
1970年の大阪万博での移築などは16案件ほどあったそうなので、SDGsや持続可能性を強く打ち出していた2025大阪万博としてはその倍くらいの数の移築などが決まってもらいたいものです。

万博談義で盛り上がりたい方は、ぜひmamaコムマルシェへお越し下さい!!

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