Femtech/Femare関連の情報です。
女性の方のお役に立つことを目指し、メーカーや担当者から入手した有益な情報をお伝えするシリーズの続きです。

今回は、ちょっとはしょっていたfemtechって何？と言う事に触れてみます。文章が硬めですが、女性にとっては大事なお話なので最後まで読んで下さいね！！

メディアなどで話題に上がることが増えてきたフェムテック(Femtech)。「Female+Technology」からなる造語で、 女性特有の健康課題を解決するサービスや製品の総称です。

Finance+TechnologyのFintech（フィンテック）やEducation+TechnologyのEdutech（エデュテック）などと同じパターンの造語なので、元々は女性関連の製品分野から出てきた言葉ではなく、起業家と投資家の間から出てきた言葉なんです。

海外では本当に女性特有の問題を解決するためのテクノロジーを取り入れたサービスや製品に対してFemtechと言う言葉が使われていて、対象は月経管理アプリや妊娠検査機を使った妊娠管理アプリ、陣痛モニタリング器と専用アプリなどが代表例として挙げられます。

日本ではFemtech分野に含まれる吸水ショーツや月経カップ、デリケートゾーンケア製品などは欧米ではFemtechに含まれないそうです。

そう言う事を踏まえて日本のFemtechをみると、どちらかというとFemtechよりFemcare（Feminine+care）に分類される製品が多いのかもしれません。そのため、日本のFemtech分野は今後爆発的に広がる可能性があるとも言えそうです。

ただ現状は、デリケートゾーンケア製品が化粧品なのか、医薬部外品なのか、はたまた薬品なのかがはっきり区分分けされてない様な状態で、今後法整備や仕組み作りが、実際のマーケットを後追いする形で整って行く事になりそうです。

日本でFemtechに含まれる分野は、主に「月経関連」、「不妊・妊 活関連」、「妊娠・出産・産後ケア関連」、「更年期関連」、「婦人科系疾患・ウィメンズヘルスケア関連」、そして「セクシャルウェル ネス関連」などがあります。これら６つの分野の中でも生理関連と妊娠関連の分野の製品が多いのですが、それは新しいモノを開発する人に若い人が多いため、自分たちの身近な問題解決になるものから手を付けているからです。

Femtechという言葉は、関西ではまだもう一つ認識されていない感がありますが、東京では2019年頃からTVや新聞などのメディアで特集が組まれるなどマスコミで取り上げられ、広がりを見せました。また、大丸梅田店や心斎橋パルコ、イオン等がFemtechをテーマにした売り場をオープンするなど、Femtech関連の様々な商品やサービスが登場しています。驚く事に2021年には新語・流行語大賞にもノミネートされたそうです。

また、バイブレーターの様なセクシャルウェルネスの製品が夕方のニュースで取り上げられる日本では、本当はこういうものについて話をする事はタブーではなくて、認められていることを再確認させてくれています。Femtechが先行している欧米では主要メディアの夕方のニュースでこういうものが取り上げられる様な事は絶対にないそうで、人前での性に関する話がタブーだと言うのは、後付けで作られてきたイメージだそうです。

ですので、このFemtechという世の中の流れに乗って、性に関する話がもっと明るくおおっぴらに出来る社会になれば、女性がより健康に暮らせる社会になるのではないかと思います。

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