こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
自衛隊が駐留する唯一の外国がジブチ。正式名はジブチ共和国。首都はジブチ市。コモンズ館Bに出展しています。
ジブチはアフリカ大陸の東端、紅海の出口の辺りにあり、近隣諸国の不安定な情勢の関係で、西側諸国の軍隊が駐留して付近の海域の安全を守っている、という非常に重要な国なのです。
フランスの植民地だったため、公用語はフランス語とアラビア語が使用されています。
湾の形が恵まれていたせいか、港湾が栄えていて、エチオピアと結んでいる鉄道で内陸部から運ばれてきた物資をジブチの港から船で輸出するため、アフリカ最大の貿易地帯になっています。
ジブチ自体は安全な国で、都市部では女性も安心して夜に外出して問題ないそうです。
元々この辺りは、隣国と国境を接しているので、様々な部族が移動して暮らしていた流れから、人種も入り混じっています。現在のジブチの主な民族は、内陸から来たソマリア系のイッサ族と海側に近い地域に住むエチオピア系のアファール族で、この2つが国民の大半を占めています。その他にフランス人、アラブ人、イタリア人などの少数民族が存在します。
その中で少数ですが、アラブ系の人たちがいて、経済の中心にはアラブ系が比較的多いということでした。その影響もあるのかジブチ自体はイスラム教国です。
また、都市部は近代化していても、地方にいくとまだ昔のままの住居で生活している人たちが多く、都市部との差がかなり大きくなっているそうです。
パビリオンには、ジブチの塩湖や砂漠、青い海などの自然を活かした観光スポットを紹介する映像が流れていたり、現地の地元民が使う日用品や結婚式で使用するものなどが展示されています。
DHILと呼ばれるひょうたんは、乳を冷ますための伝統的な木製器具で、結婚式で新郎新婦に捧げられるもの。金色の包みは結婚式で夫婦が初めて行う共同作業として、紐を解いて中身を取り出すために使うもので、日本でのウェディングケーキの入刀のような行為に使用しています。
Barkinという伝統的な枕は、遊牧民が使用していて、髪型を保つために役立っているそうです。
アラブ系、イッサ族、アファール族、それぞれの民族衣装を身に纏ったマネキンが置いてあり、イッサ族とアファール族の足元には、彼らが居住している家の模型も置かれています。

アファール族

アファール族の家

イッサ族

イッサ族の家
展示されているものを見ると犬小屋のような感じもしますが、実際にこのような建物で今も生活しているということでした。もちろんサイズは人間が住む大きさですが。
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