こんにちは、ぱぱ記者Kenです。
コモンズ館Fはコモンズ館の中では1番小さく、2カ国しかいません。昨夜のオープニングデーの夜に覗いてみたら、2カ国ともボチボチの人の入りで、混んでいる訳ではありませんが、入ってくる人の流れは切れることなく続いていました。
カザフスタン中央アジアの国、カザフスタン。山岳地帯に囲まれた国ですが、美しい自然や現地の生活を紹介するビデオ映像が流れていました。
その中で特に目を引いたのがALEM。中に入っているのは心臓の模型。
ALEM(Astana Life Ex-situ Machine)は、カザフスタンで開発された革新的な装置で、ドナー臓器の保存、治療、輸送を目的としています。臓器を人体外で24時間以上にわたり、生理的条件に極めて近い環境で機能させ続けることを可能にします。
なぜカザフスタンでこのようなハイテク医療機が開発されているかというと、移植用の臓器は平均してわずか4〜6時間で機能を失い始めますが、カザフスタンのように、地域間の距離が数百〜数千キロに及び、輸送が天候やインフラに大きく左右される国ではこの時間制限がボトルネックになるため、この様な機器が必要になるのです。
すでに2022年以降、動物実験で42件の前臨床手術を実施し、心臓、肝臓、肺における実験で有効性が確認されて、24時間以上の臓器の生命維持・機能保持・治療実施が可能であることが証明されています。
現在、初の実臨床使用に向けた準備が進められており、生産拠点の建設もスタートしているのだと言います。
パソナ館にあるiPS心臓が大きな話題になっていますが、開発者の澤教授は、「次世代が研究を引き継ぎ、2050年までに実用化に成功してくれたら」と仰っていましたが、このカザフスタンのALEMは来年か、早ければ今年中にも臨床使用を開始するというのは驚きです。
医療や最新テクノロジーに興味のある方、少しでもiPS心臓をみたい、と思った方、絶対このカザフスタンパビリオンはオススメです。
アルメニア西暦301年に、キリスト教を国教にした最初の国で歴史のある国。トルコの東側に位置し、北海道の3分の1くらいの大きさの国土らしいです。この周辺は戦果が絶えなかった地域なので、宗教や歴史、民族などには強い想いがあるのかも。
展示ではオシャレな模型とデジタル技術を組み合わせたものが並び、来場者に対して個別に説明しながらグルッと中を回っていくスタイルで、1つ1つの台座で数分間程度の説明をしてくれます。
勿論質問をすれば、それにもしっかり答えてくれてとても親切丁寧な対応でした。
歴史好きやオリエンタル文化に興味のある人には良いかも。


