作業工程を増やす工夫で質の高い就労支援

Bocreは、クレープの製造・販売を通じて、就労継続支援B型事業所としての役割を担っています。
お店は、長年福祉に携わってきた代表の渋谷徹次さんと、飲食店経験のある奥様が二人三脚で立ち上げました。
株式会社ボクトコロという社名は、「居場所」という意味も込めて名付けられており、事業所名や店名のロゴは奥様がデザインするなど、お店の温かい雰囲気を形作っています。

渋谷代表は、就労支援の観点から、クレープ作りにおいて「作業工程は多ければ多いほどいい」と取材の中で話されていました。
クレープごとに異なる生地やクリームを丁寧に手作りする工程は、利用者さんにとって多様な作業機会を生み出します。
例えば、カヌレ一つをとっても、生地を2日かけて寝かせ、焼き方を工夫するなど、多くの手間をかけています。
現在、約15人の利用者さんが在籍、5〜6人の方が週2〜5日のペースで通所し、クレープ作りの補助に携わっています。
その他にも、ロゴのシール貼りや箱作りといった軽作業や、SNS投稿、チラシデザインなどの在宅・デジタル系の作業も提供されており、個人の特性に合わせた幅広い作業に取り組むことができます。

子育て世代も安心の広々とした空間

店内は明るく広々しています。席数は２１あり、ゆったりと寛げる空間が広がっています。
壁一面には大阪芸術大学の学生さんに依頼したカラフルなイラストが飾られ、おしゃれな雰囲気を演出しています。

また、店内はベビーカーや車椅子でもゆったりと過ごせる広さがあり、車椅子でも使用可能なトイレにはおむつ替えシートも完備されているのが大きな魅力です。

そのため、保育園帰りのママさんなど、子育て世代の利用も多いのが特徴です。
クレープの持ち帰り（テイクアウト）も可能です。

地域に開かれた居場所としての広がり（Bocreのこれから）

渋谷さんとともにお店を切り盛りする奥様は「はじめは4種類からスタートしましたが、最終的には8種類ほどに増やしつつ季節のクレープのラインナップを目指したい」と、今後のメニュー拡大の目標を話しておられます。
また、利用者さんの作業工程が落ち着いた後も、次の新作の試作などに携わってもらうことで、常に新しいことに挑戦できる環境を提供しています。
今後は放課後デイサービスと連携したクレープ教室や、地域のイベントへの参加など、地域に貢献する活動にも積極的に取り組み、都島区の温かい「居場所」として、Bocreは利用者さんと共に成長を続けていきます。

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