発語が遅い息子の話
私の息子は現在2歳7か月。
子どもって、1歳過ぎた頃とかに、例えばアンパンマンのことを「あんぱん」とか、お母さんのことを「ママ」とか、何かしら発語があると思うんですけど、息子はほぼ何もありませんでした。
1歳5か月くらいのときに、大好きな電車のことを「えいーしゃ! えいーしゃ!」と言っていたのを覚えています。
アンパンマンにはまりだし、「あんまんまん」「あれーまんまん」「ばいきんまん」と言い出したのは2か月前くらいのことです。電車のことも、「でんしゃ」と言えるようになったのも最近のことです。
息子はめちゃくちゃ言葉が出るのが遅い子でした。
ただ、私も夫も、
「兄弟もいないし、幼稚園にも通っていないし、男の子やし、こんなもんかな~」
という具合にあまり気にしていませんでした。
余談ですが、3歳児向けのジグソーパズルができたりと、けっこうできることはたくさんあるので、発達にそんなに心配がなかったために発語が遅いことにそんなに頓着していなかった節があります。
去年の秋ごろにアシスト付自転車を手に入れてから、それまで支援センターが遠くて行ったことがなかったのですが、通うようになって、同じくらいの月齢の子たちと比べてみると、もうびっくりするくらいしゃべらない我が子。
「うーん。『おかあさん』さえ言わないな!」
これが去年の冬、2歳直前の話です。
きっかけは1歳半検診
支援センターに通い始めるより少し前になりますが、大阪市の子育て支援の恩恵を受けるきっかけになったのが、区役所で行われる1歳半検診でのことでした。
保健師さん「何か(子育てで困っていることは)ありますか?」
私「あー。全然しゃべらないですね」
保健師さん「なるほど」
ここで紹介していただいたのが、区役所で行われているイベントでした。
多目的室のような広い部屋に、滑り台、おままごとのおもちゃ、ボール、三輪車、絵本などたくさん遊ぶツールが用意されており、また、保健師さんや心理の先生、作業療法士さんなど専門の方がたくさんいらっしゃいました。
私と息子が参加したときは1歳半~2歳くらいの子どもたちが10人ほど集まっていました。はっきりと「みんな言葉が遅い子ですよ」と言われたわけではないのですが、「似たようなお子さんたちが集まるのでよかったら」と誘っていただいたので、私にはその場にいたママたちが同じ悩みをもつ戦友に見えました。
それぞれのお子さんが「何で、どのように遊んでいるか」というのを見ながら、
「お母さん、こういうときは、こういう風に言ってあげてください」
「絵本は〇〇がお勧めですよ」
などなど、私たち母親に専門家のかたたちがアドバイスをたくさん言ってくださいます。
この集まりで私は、ママ友が出来ました!
結婚して大阪市に引っ越ししてきたため、知り合いが全然いなかったのでとても嬉しかったです。
この集まりは、月に1度、3回通うというものでしたが、ここでさらに紹介されたのが、「療育」でした。
療育ってなに!?
「正直言って、お子さんは療育が必要ですよ」
そう作業療法士の先生に言われているお子さんがいて震えました。
「療育ってなに!?」
これが最初の感想ですね。
そして現在、その「療育」に息子も通っています。
「こうして集団の中で過ごす機会をなくさないで、続けてほしい!」
と、私の息子をみて作業療法士の方が言ってくださいました。それが今通っている療育です。
発語を増やす目的のほか、入園までに時間があるので、息子が入園したあともスムーズに生活できるように慣れてほしいとのことです。確かにそうだなと素直に思いましたね。
「療育」というとものすごいものを想像してしまいましたが、息子が通っているのは全然身構えるようなものではなく、先に紹介した区役所で行われていた集まりと同じようなものでした。
子どもがどんな風に体を使って遊ぶのかを作業療法士の方が、一緒に遊びながら見てくださいます。
これがめっちゃ良いんです!!!
「お子さんは、しゃべらなくても目線でこんなことを訴えていますよ」
「こういうときは、お子さんの気持ちをお母さんが代弁してあげてください。『痛かったね』とか」
第三者に聞かなければ絶対に知りえなかった貴重な情報たちは宝物です。
息子は、実は1歳になる前から絵本が好きな子です。
「絵本をたくさん読んであげるといい」って聞いたことありますよね?
めちゃくちゃ読んでるけど何もマネしないな……と若干悲しかったりもしましたが、
「今この子は、インプットばかりしていて、そのうちアウトプットが始まるんだろう」
と思うようにしていました。
療育で変わり始めた息子
療育に通いだして3か月。それも、月にたった1度だけ。
なのに!!
絵本のマネをめちゃくちゃし始めたんです!
これは我が家では大事件でしたよ!!(笑)
だるまさんシリーズなどは、タイトルから中身のポーズまで一通りできるようになりました。
療育に通っているおかげかどうかなんて誰にもわかりませんが、それでもタイミング的にはそうでした。大きくなるにつれただ成長しただけじゃないのか、と問われれば、答えはわかりません。
それでも私は、本当に、1歳半検診のときに相談して、区役所の集まりに参加して、この療育を勧めていただいたことがすごく良かったなとしみじみ思っています。
この療育は、平野区にある施設で行われていますが、大阪市の取り組みなので、いろんな区から参加者がきていると聞いています。
ところで、本当に発語が遅くてめっちゃ心配や……というときには、受給者証を利用したサービスを受けることも可能だと先日の療育で説明がありました。
受給者証というのは、障がい者の方が持っているものですが、「発語が遅い」ということでお医者さんなどに証明してもらうことができると、区役所で受給者証の申請ができます。その受給者証を使うと、もっと利用できるサービスが増えるんだそうです。
気になる方はぜひ問い合わせてみてくださいね。
生野区役所の常設健康相談
生野区役所では、保健師さんが健康や育児に関する相談にいつでも応じてくださいます。
2階の23番窓口で、身体測定も行っています。
また、キッズスペース、子育て情報コーナーも2階にあります。
授乳室、おむつ台、おもちゃなども!
他の用事で区役所に行ったときにも助かりますね。
また、びっくりしてしまったのですが、なんとフォトスペースがあるそうです!
(画像は区役所ホームページより)
小物も貸し出しているそうです♪
めっちゃ可愛いですね!! 生後〇か月記念とか、ぜひ利用したいです。
最後になりますが、私たち夫婦のように、「特に問題ととらえていなかった」ことでも、ちらっと話すだけでここまで親身になってくださいます。本当に感謝です。
子育てのことで何か悩みがあるときは、ぜひ区役所の保健師さんに相談してください。
きっとなにか有用なアドバイスをくださいます。
以上、私が実際に経験した、大阪市の子育て支援の紹介でした。
誰かのお役に立てますように☆
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