東洋古美術を中心とした大阪府の登録博物館「藤田美術館」では、毎月新しいテーマを設けそれぞれ3ヶ月間、所蔵品が展示されています。
6月30日までの間は世界に3椀しか存在しないうちのひとつ「国宝 曜変天目茶碗」が展示されています。
この機会をお見逃しなく足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
藤田美術館 展示案内■禅 ~禅のこころ~
【期間】2023 年 4 月 1 日(土)~6 月 30 日(金)
【概要】喫茶儀礼、建築、水墨画、枯山水庭園…中国から伝わった禅宗は、日本に新しい思想や文化をもたらしました。禅宗寺院で育まれた喫茶文化を象徴する作品を展示します。
【主な展示品】「国宝 曜変天目茶碗」(下画像)
「客中偶作詩」夢窓国師
「十六羅漢図」伝 顔輝
■旅 ~旅する人々~
【期間】2023 年 5 月 1 日(月)~7 月 31 日(月)
【概要】古今東西、人々は住み慣れた土地を離れて旅に出ます。修行のため、景勝地の巡礼、単に旅がしたいから…。
旅の目的は様々ですが、そこで得た教えや感情は、絵や物語として記録されてきました。展示室で旅の情趣を味わいましょう。
【主な展示品】「国宝 玄奘三蔵絵」第 2 巻 高階隆兼
「夏冬山水図」
「重文 華厳五十五所絵巻残闕」
「渡江落雁図」伝 周文
■鱻 ~サカナモヨウ~
【期間】2023 年 6 月 1 日(木)~8 月 31 日(木)
【概要】水の惑星に住む私たちは、昔から魚に親しんできました。豊かな水流に育まれる食材として、豊穣と多産の象徴として、水中を自由に遊泳する憧れの存在として。
人々の様々な想いを乗せて泳ぐ魚たちの描写を集めました。
【主な展示品】「芦鱸藻鯉図」伝 狩野元信
「国宝 玄奘三蔵絵」第 3 巻 高階隆兼(下画像)
「瀬戸唐津皮鯨茶碗」(下画像)
「砧青磁双魚小鉢」
■贅 ~絢爛豪華 色絵金彩~
【期間】2023 年 7 月 1 日(土)~9 月 30 日(土)
【概要】桃山~江戸時代にかけて、絢爛豪華な文化が花開きました。
陶磁器では、様々な色を用いた色絵(いろえ)や、金箔や金泥を用いた金彩(きんさい)などの技術が発展し、見た目も華やかで贅を尽くした意匠が人気を博しました。
「侘び」・「寂び」とは一味ちがう世界をのぞいてみてください。
【主な展示品】「色絵宝船置物」伝 野々村仁清
「重文 色絵輪宝羯磨文香炉」野々村仁清
「金襴手馬上杯」
■顔 ~顔、顔、顔~
【期間】2023 年 8 月 1 日(火)~10 月 31 日(火)
【概要】顔は人のシンボルです。それ故に、肖像画はその人を偲び礼拝する対象となります。
逆に、お面をかぶれば顔を覆い隠して別人になりきることができます。
そんな、美術の中のいろんな“顔”を集めました。
【主な展示品】「重文 雪舟自画像(模本)」
「豊臣秀吉像」
「伎楽面 酔胡従」相李魚成
【お問い合わせ先】
藤田美術館
〒534-0026 大阪市都島区網島町 10 番 32 号
公式サイト:https://fujita-museum.or.jp/
Tel : 06-6351-0582

